2024/12/23〜2024/12/29のAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
12月4週のAWSアップデートを振り返ってみました!
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
IPv6に対応したサービスアップデート
★★CloudTrailがIPv6をサポート
Management & Governance: CloudTrail
CloudTrailのAPIエンドポイントがIPv6に対応し、デュアルスタックで利用できるようになりました!
CloudTrail APIへアクセスするシステムをIPv6でアクセスすることができ、IPv4からの移行に役立ちます。
AWS CloudTrail now supports Internet Protocol Version 6 (IPv6)
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS CloudTrailがIPv6をサポートしました
★★Secrets ManagerのVPCエンドポイントがIPv6をサポート
Security, Identity, & Compliance: Secrets Manager
Secrets ManagerのVPCエンドポイントがIPv6に対応し、デュアルスタックとしてデプロイできるようになりました!
IPv6対応のクライアントから利用できるほか、システムやアプリケーションのIPv4からIPv6への移行にも有用です。
IPv6 compatibility for AWS Secrets Manager VPC Endpoints
★Managed Service for PrometheusコレクターがIPv6 EKSクラスターからのメトリクスをサポート
Management & Governance: Managed Service for Prometheus
Managed Service for Prometheusが、IPv6で構成されたEKSクラスターからメトリクスを収集できるようになりました!
デュアルスタックでアクセス可能で、EKSクラスターのIPv4からIPv6への移行を加速します。
★LightsailのAPIエンドポイントがIPv6をサポート
Compute: Lightsail
Lightsailが、IPv6の接続に対応したデュアルスタックAPIエンドポイントを追加しました!
LightsailのIPv6専用インスタンスや、あらゆるIPv6クライアントから、Lightsail APIによるアクションを実行できるようになります。
Amazon Lightsail API endpoints now support connectivity over Internet Protocol version 6 (IPv6)
Containers系
★★ECRがすべてのECRアクションでレジストリポリシーをサポート
Containers: ECR
ECRがレジストリポリシーv2をリリースしました!
すべてECR APIアクションに対してIAMによるアクセス許可を管理できるようになり、ECR利用者へのアクセス制御をより簡単に実現することが可能です。
Amazon ECR expands registry policy to all ECR actions
DevelopersIO記事:
[アップデート] ECR プライベートレジストリのポリシースコープが更新され、複数のリポジトリポリシーを管理しなくてもよくなりました
★★EKSが利用可能なKubernetesバージョンのプログラムでの取得をサポート
Containers: EKS
EKSが、利用可能なKubernetesバージョンをAPIで取得できるようになりました!
各マイナーバージョンのサポートステータスやサポート終了の日付といったメタデータといった情報へ、プログラムで簡単にアクセスできます。
Amazon EKS introduces programmatic access to Kubernetes version availability
Database系
★★Aurora PostgreSQLがマイナーバージョン16.6, 15.10, 14.15, 13.18, 12.22をサポート
Database: RDS
Aurora PostgreSQLのマイナーバージョン16.6, 15.10, 14.15, 13.18, 12.22がリリースされました!
2024/11/21にPostgreSQLコミュニティでリリースされたバージョンをサポートし、リードレプリカのアップグレード改善やBabelfishの新機能なども含まれます。
Amazon Aurora now supports PostgreSQL 16.6, 15.10, 14.15, 13.18, and 12.22
Management系
★★iOSのコンソールモバイルアプリが通知アクションをサポート
Management & Governance: Console Mobile Application
iOSのコンソールモバイルアプリケーションが、User Notificationsからの通知に対しアクションを実行できるようになりました!
リソースの状態に基づいてアクションが自動で表示され、EC2の再起動などインシデントの初期対応を迅速に実施できます。
AWS announces notification actions in the AWS Console Mobile App for iOS
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Console モバイルアプリ の通知にアクションボタンが表示されるようになり、アラートやインシデントに迅速に対応出来るようになりました
★Systems Manager for SAPが分散型およびHAのSAP NetWeaverベースABAPアプリケーションをサポート
Management & Governance: Systems Manager
Systems Manager for SAPが、分散型/HAトポロジーにデプロイされたSAP NetWeaverベースのABAPアプリケーションを登録できるようになりました!
S/4HANAやBW/4HANAを含む幅広いアプリケーションが新たにカバーされます。
Machine Learning系
★★Bedrock Agents, Flows, Knowledge Basesがレイテンシー最適化モデルをサポート
Machine Learning: Bedrock
Bedrock Agents/Flows/Knowledge Basesにて、レイテンシー最適化モデルを利用できるようになりました!
クロスリージョン推論経由で呼び出したオハイオリージョンのClaude 3.5 HaikuとLlama 3.1 405B/70Bが対象で、パフォーマンス向上の恩恵が受けられます。
Amazon Bedrock Agents, Flows, and Knowledge Bases now supports Latency Optimized Models
★★Llama 3.3 70BがSageMaker JumpStartでサポート
Machine Learning: SageMaker
SageMaker JumpStartでLlama 3.3 70Bをデプロイできるようになりました!
高いパフォーマンスを持ちながら必要なリソースを大幅に抑えられるモデルで、SageMakerの機能と併せてコスト効率良くデプロイおよび利用が可能です。
Llama 3.3 70B now available on AWS via Amazon SageMaker JumpStart
公式ブログ:
Llama 3.3 70B now available in Amazon SageMaker JumpStart
★AWS NeuronがTrainium2とNxD Inferenceをサポート
Machine Learning: Neuron
AWS Neuronがバージョン2.21をリリースしました!
Trainium2チップとEC2 Trn2インスタンスに対応したほか、PyTorch 2.5によるNxD Inferenceの正式サポートとNeuron Profiler 2.0のベータサポートが含まれています。
AWS Neuron introduces support for Trainium2 and NxD Inference
Business系
★★SES Mail Managerがライフサイクル全体のログ記録をサポート
Business Applications: SES
SES Mail Managerが入力エンドポイントとルールエンジンアクションのログ記録に対応しました!
Mail Managerを包括的にログで確認できるようになり、外部システムとの接続を含む問題発生のトラブルシューティングに役立ちます。
SES Mail Manager now supports full lifecycle logging
★Amazon Connectがエージェントの熟練度範囲へのルーティングをサポート
Business Applications: Connect
Amazon Connectが、エージェントのさまざまな熟練度レベルに応じてルーティングを設定できるようになりました!
英語のスキルをレベル1〜3などに分けるなどして、適切なエージェントへ確実に割り当てることで、問い合わせの転送回数や処理時間を削減します。
Amazon Connect launches support for routing to a specific range of agent proficiencies
★Amazon Connectがルーティングにおける特定スキルの除外をサポート
Business Applications: Connect
Amazon Connectがエージェントへルーティングする際、基準から特定のスキルを除外できるようになりました!
特定スキルを保有するエージェントを他の問い合わせから除外することで確保するなど、柔軟なルーティングを行えるようになります。
Amazon Connect offers the ability to exclude certain proficiencies during routing
その他
★Partner Centralが新しいガイドをサポート
Others: Partner Central
Partner Centralに新しいガイドが追加されました!
Partner NetworkとMarketplaceに関する入門から上級までのステップバイステップガイダンスが提供され、パートナージャーニーを効率的に進められるようになります。
New Guides on AWS Partner Central
おわりに
今週もどこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
年末なので数は少なかったですが、IPv6対応が先週に続き多かったですね。
今年はインフルエンザで寝込んでいた2月の1週間分を除き、毎週記事をアップすることができました!
来年も変わらずご覧いただければ幸いです。
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の(一部を除く)更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。
※記事執筆時点では凍結中…
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