2024/7/8〜2024/7/14までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
7月第2週のAWSアップデートを振り返ってみました!
AWS Summit New York 2024特集を含みます!
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
【Pickup】AWS Summit New York 2024 Keynote
★★★【Preview】Claude 3 Haikuがファインチューニングをサポート
Machine Learning: Bedrock
Claude 3 Haikuがオレゴンリージョンでファインチューニングにプレビュー対応しました!
サポートチケットを送信することでアクセスでき、組織のドメインやビジネス要件に合わせてトレーニングされた高速なモデルを利用可能です。
Fine-tuning for Anthropic’s Claude 3 Haiku in Amazon Bedrock (Preview)
公式ブログ:
Fine-tune Anthropic’s Claude 3 Haiku in Amazon Bedrock to boost model accuracy and quality
★★★★【Preview】Knowledge Bases for Bedrockが追加のデータソースをサポート
Machine Learning: Bedrock
Knowledge Bases for Bedrockのデータソースがプレビューで追加されました!
Confluence, SharePoint, Salesforceのコネクタのほか、パブリックWebページへのクローラーにも対応し、S3へデータを移動せずにRAGアプリケーションを構築できます。
Knowledge Bases for Amazon Bedrock now supports additional data sources (preview)
公式ブログ:
Knowledge Bases for Amazon Bedrock now supports additional data connectors (in preview)
DevelopersIO記事:
[プレビュー] Knowledge Bases for Amazon BedrockがS3以外のデータソースにも対応しました
★★★★Knowledge Bases for Bedrockが高度なRAG機能をサポート
Machine Learning: Bedrock
Knowledge Bases for BedrockのRAG機能が向上しました!
チャンク化のオプションが複数追加されたほか、スマート解析によるPDFなど複雑なデータからの抽出やクエリの再定式化に対応し、より精度の高い結果が得られるようになります。
Knowledge Bases for Amazon Bedrock now supports advanced RAG capabilities
DevelopersIO記事:
Knowledge Bases for Amazon BedrockがサポートしたAdvanced RAGに関する機能をまとめてみた
★★★MemoryDBがベクトル検索をサポート
Database: MemoryDB
MemoryDBによるベクトル検索がGAとなりました!
1桁ミリ秒のクエリおよび更新レイテンシーで数百万のベクトルを保存できる高スループットと、リコール率99%超の高精度により、金融機関などのシーンで高パフォーマンスのRAGアプリケーションを構築できます。
AWS announces the general availability of vector search for Amazon MemoryDB
★★★★【Preview】Agents for BedrockがMemory機能をサポート
Machine Learning: Bedrock
Agents for BedrockにてMemory機能がClaude 3 SonnetとHaiku利用時にプレビュー提供されました!
ユーザーとのやり取りを最大30日間記憶し、嗜好に合わせた処理の効率化や、複雑で複数のステップが必要なタスクの解決で有用です。
Agents for Amazon Bedrock now retain memory (Preview)
★★★★【Preview】Agents for Bedrockがcode interpretation機能をサポート
Machine Learning: Bedrock
Agents for Bedrockにcode interpretation機能がプレビューで提供されました!
データの処理やグラフの作成といったユースケースにおいて、安全なサンドボックス環境コードを動的に生成して実行でき、より複雑なタスクに対応します。
Agents for Amazon Bedrock now support code interpretation (Preview)
公式ブログ(Memory機能を含む):
Agents for Amazon Bedrock now support memory retention and code interpretation (preview)
★★★Guardrails for Bedrockがハルシネーションの検出とAPIをサポート
Machine Learning: Bedrock
Guardrails for Bedrockが、RAGやモデル自身に基づくハルシネーションによる不正確な応答を検出できるようになりました!
さらに新しくApplyGuardrail APIが追加され、Bedrock外の任意の基盤モデルに対して安全性とガバナンスを提供可能になります。
Guardrails for Amazon Bedrock can now detect hallucinations & safeguard apps using any FM
公式ブログ:
★★★★【Preview】BedrockがPrompt ManagementとPrompt Flowsをサポート
Machine Learning: Bedrock
Bedrockに新機能Prompt ManagementとPrompt Flowsがプレビューで追加されました!
プロンプトの作成、評価、バージョン管理、共有を簡単に行える機能と、GUI上でLambdaやKnowledge Basesを含むコンポーネントから生成AIワークフローを構築できる機能です。
Amazon Bedrock Prompt Management and Prompt Flows now available in preview
公式ブログ:
DevelopersIO記事:
[プレビュー] Amazon Bedrockでプロンプトを管理できる「Prompt Management」機能が追加されました
[プレビュー] Amazon Bedrockを使った生成AIワークフローをGUIで構築できる「Prompt Flows」機能が追加されました
★★★★【Preview】App Studioがリリース
Machine Learning: App Studio
新サービスApp Studioがオレゴンリージョンでプレビュー提供されました!
自然言語とビジュアルで、ローコードならがエンタープライズレベルのアプリケーションを構築でき、他のAWSサービスやAPIコネクタ利用による外部サービスとの接続も可能です。
Announcing AWS App Studio preview
公式ブログ:
Build enterprise-grade applications with natural language using AWS App Studio (preview)
DevelopersIO記事:
[プレビュー] AWS App Studio がプレビューリリースされたのでセットアップしてアプリ作成とテスト環境への公開までしてみた
★★★【New】Amazon Q Appsがリリース
Machine Learning: Q Apps
パブリックプレビューとなっていたAmazon Q AppがGAとなりました!
Amazon Q Businessとの会話とエンタープライズデータに基づいてアプリを構築し、共有およびカスタマイズすることで組織内のタスク効率化に役立ちます。
Announcing the general availability of Amazon Q Apps
公式ブログ:
Amazon Q Apps, now generally available, enables users to build their own generative AI apps
DevelopersIO記事:
★★★Amazon Q Developerがインラインコード推奨事項のカスタマイズをサポート
Machine Learning: Q Developer
Amazon Q Developerが組織のソースコードに基づいたインラインコード推奨事項を提供できるようになりました!
プライベートリポジトリと安全に接続し、構造や関数、メソッド、APIに関して質問可能になり、アクセス制御も行えます。
Customize Amazon Q Developer code recommendations, and receive chat responses in the IDE (Preview)
公式ブログ:
Customize Amazon Q Developer (in your IDE) with your private code base
★★★Amazon Q DeveloperがSageMaker Studioで利用可能に
Machine Learning: Q Developer
Amazon Q DeveloperがSageMaker StudioのJupyterLab IDEで利用できるようになりました!
SageMakerに関する機能、コード生成、トラブルシューティングに関して調査が大幅に効率化され、データ分析や機械学習ワークロードを加速できます。
Amazon Q Developer is now available in SageMaker Studio
Compute系
★★★Graviton4を搭載したR8gインスタンスがリリース
Compute: EC2
最新のGraviton4プロセッサを搭載したR8gインスタンスが、バージニア北部、オハイオ、オレゴン、フランクフルトのEC2で利用できるようになりました!
より大きなインスタンスサイズ、優れたエネルギー効率、Graviton3より最大30%向上したパフォーマンスを備えています。
Amazon EC2 R8g instances powered by AWS Graviton4 now generally available
★AWS Batchがマルチノード並列ジョブによるEKSのギャングスケジューリングをサポート
Compute: Batch
AWS Batchが、EKS利用時にマルチノード並列ジョブ(MNP)に対応しました!
複数のEC2インスタンス上のEKSで密結合なHPCアプリケーションが実行できるようになり、AI/MLモデルのトレーニングジョブなどが実施しやすくなります。
AWS Batch now supports gang-scheduling on Amazon EKS using multi-node parallel jobs
Containers系
★★★ECSがソフトウェアバージョンの一貫性を強制
Containers: ECS
ECSにて、コンテナアプリケーションのソフトウェアバージョンにおける一貫性が強制されるようになりました!
イメージタグをイメージダイジェストとして解決し参照を強制することで、異なるバージョンのデプロイを予防し、すべてのタスクが同一であることを保証します。
Amazon ECS now enforces software version consistency for containerized applications
公式ブログ:
Announcing software version consistency for Amazon ECS services
★★★ECSが停止したタスクに関するエラーメッセージを強化
Containers: ECS
ECSが停止したタスクのエラーメッセージを強化し、起動失敗のトラブルシューティングが容易になりました!
タスク停止時に具体的な失敗の理由と修復の推奨事項が含まれるようになり、ドキュメントから根本原因などさらに詳細な情報を参照できます。
Amazon ECS now provides enhanced stopped task error messages for easier troubleshooting
エラーメッセージに関するドキュメント:
Amazon ECS stopped tasks error messages
★★ECRのレプリケーション機能がEventBridgeをサポート
Containers: ECR
ECRのレプリケーションの完了をEventBridgeで検知できるようになりました!
アカウントやリージョン間でイメージをレプリケートした後に、EventBridgeを経由して様々なAWSアクションを自動で実行できます。
Amazon ECR adds EventBridge support with ECR’s replication feature
Database系
★★★オープンソースクライアントライブラリのValkey GLIDEがリリース
Database: ElastiCache, MemoryDB
Valkey General Language Independent Driver for the Enterprise(GLIDE)がリリースされました!
オープンソースのValkeyクライアントライブラリで、Apache 2.0ライセンスであり、オープンソースのValkey/RedisおよびElastiCache/MemoryDB for Redisに対応します。
Announcing Valkey GLIDE, an open source client library for Valkey and Redis open source
公式ブログ:
Introducing Valkey GLIDE, an open source client library for Valkey and Redis open source
★★RDS Performance InsightsがPrivateLinkとIPv6をサポート
Database: RDS
RDS Performance InsightsがPrivateLinkとIPv6に対応しました!
パブリックインターネットを経由せずにAPIやCLIでPerformance Insightsへアクセスできるほか、IPv6およびデュアルスタックな環境からも利用可能です。
RDS Performance Insights provides support for AWS PrivateLink and IPv6
★RDS for SQL Serverがマイナーバージョン2019 CU27をサポート
Database: RDS
RDS for SQL Server 2019にマイナーバージョンCU27が提供されました!
SQL Server 2019 CU27 – 15.0.4375.4が含まれており、パフォーマンスの強化とセキュリティの修正が行われています。
Amazon RDS for SQL Server supports minor version 2019 CU27
Storage系
★★★FSx for NetApp ONTAPが新世代のファイルシステムをサポート
Storage: FSx for NetApp ONTAP
FSx for NetApp ONTAPに次世代のファイルシステムが提供されました!
最大6Gbpsのスループットを備えた高可用性(HA)ペアを最大12まで作成および拡張できるようになり、要求の厳しいワークロード向けに柔軟なパフォーマンスを提供します。
Announcing the next generation of Amazon FSx for NetApp ONTAP file systems
★★FSx for NetApp ONTAPがNVMe-over-TCPをサポート
Storage: FSx for NetApp ONTAP
FSx for NetApp ONTAPが、次世代ファイルシステムでNVMe-over-TCPのブロックストレージプロトコルを利用できるようになりました!
既存のiSCSIと比べ、低レイテンシーおよびマルチパスIO構成(MPIO)の簡素化といったメリットがあります。
★★FSx for NetApp ONTAPがバックアップからリストア中のデータ読み取りをサポート
Storage: FSx for NetApp ONTAP
FSx for NetApp ONTAPが、バックアップからリストア中でもデータの読み取りができるようになりました!
リストアから数分以内にボリュームを読み取り可能となり、復旧時間目標を最大17倍高速化したり、削除された重要なデータをすぐに取り出したりできます。
Amazon FSx for NetApp ONTAP now allows you to read data during backup restores
★★FSx for OpenZFSが高可用性シングルAZオプションをサポート
Storage: FSx for OpenZFS
FSx for OpenZFSに高可用性シングルAZのデプロイオプションが追加されました!
非HAのシングルAZより高可用かつマルチAZより低コストおよび低レイテンシーで、データ分析や機械学習といったワークロードに適しています。
Amazon FSx for OpenZFS introduces a highly available Single-AZ deployment option
★★S3 Express One Zoneが全てのイベントに対してCloudTrailへのログ記録をサポート
Storage: S3
S3 Express One Zoneが全てのデータプレーンAPIアクションをCloudTrailに記録するようになりました!
新たにPutObjectやGetObjectなどオブジェクト単位のアクティビティが対応し、不正なアクセスを特定しやすくなり、ガバナンスが向上します。
Amazon S3 Express One Zone now supports logging of all events in AWS CloudTrail
公式ブログ:
Monitor data events in Amazon S3 Express One Zone with AWS CloudTrail
★★BackupのバックアップポリシーがEBS Snapshots Archiveをサポート
Storage: Backup
AWS BackupがバックアップポリシーにてEBSスナップショットアーカイブに対応しました!
Organizationsレベルでポリシーを設定し、アクセス頻度の低い長期保管用のスナップショットをライフサイクルでアーカイブへ移行することで、コストを削減できます。
AWS Backup now supports Amazon Elastic Block Store (EBS) Snapshots Archive in backup policies
Sunny Cloud記事:
【アップデート】AWS Backup バックアップ ポリシーで Amazon EBS スナップショットアーカイブがサポートされました
Network系
★★CloudFrontがWebアプリケーション向けのマネージドキャッシュポリシーをサポート
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFrontのマネージドキャッシュポリシーにUseOriginCacheControlHeadersとUseOriginCacheControlHeaders-QueryStringsが追加されました!
Cache-Controlヘッダーに基づいてキャッシュする設定で、WordPressなど動的なWebアプリケーションに適しています。
Amazon CloudFront announces managed cache policies for web applications
DevelopersIO記事:
[アップデート] Amazon CloudFront でアプリケーション向けのマネージドキャッシュポリシーが追加されました
Integration系
★★EventBridge Schema RegistryがPrivateLinkをサポート
Application Integration: EventBridge
イベントのスキーマ(構造)を保存するEventBridge Schema Registryが、PrivateLinkに対応しました!
VPC内のプライベートサブネットから、インターネットを経由せずにスキーマへアクセスしたりキャプチャしたりできるようになります。
Amazon EventBridge Schema Registry now supports AWS PrivateLink VPC endpoints
★★SQS FIFOキューが追加のCloudWatchメトリクスをサポート
Application Integration: SQS
SQS FIFOキューに新しいCloudWatchメトリクスが追加されました!
重複が排除されたメッセージ数を表すNumberOfDeduplicatedSentMessagesと、処理中を含むメッセージグループのおおよその数を示すapproximateNumberOfGroupsWithInflightMessagesの2つです。
Amazon SQS introduces new Amazon CloudWatch metrics for FIFO queues
★MWAAがApache Airflow 2.9をサポート
Application Integration: MWAA
Managed Workflows for Apache Airflow(MWAA)がApache Airflowバージョン2.9に対応しました!
新しいAPIエンドポイントや、動的タスクマッピングのカスタム名、高度なスケジュールオプションといった複数の機能強化が行われています。
Amazon MWAA now supports Apache Airflow version 2.9
公式ブログ:
Introducing Amazon MWAA support for Apache Airflow version 2.9.2
★MWAAが新たに9リージョンでサポート
Application Integration: MWAA
Managed Workflows for Apache Airflow(MWAA)が大阪を含む9リージョンで新たに利用できるようになりました!
Apache Airflowをマネージドインフラストラクチャで実行でき、可用性やセキュリティを向上させられます。
Amazon MWAA now available in nine additional Regions
Security系
★★★オープンソースのSecrets Manager Agentがリリース
Security, Identity, & Compliance: Secrets Manager
Secrets Manager Agentがオープンソースで提供されました!
Secrets Managerのシークレットを読み取ってメモリにキャッシュ可能なローカルHTTPサービスで、シークレット取得を簡素化するほか、SSRF保護を備えています。
AWS Secrets Manager announces open source release of Secrets Manager Agent
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Secrets Manager Agent がリリースされていたので Amazon Linux 2023 にインストールして使ってみた
EC2 + RDS 環境へインストールした WordPress 上で AWS Secrets Manager Agent 経由で DB 接続情報のシークレットを取得してみた
Sunny Cloud記事:
【アップデート】AWS Secrets ManagerでSecret Manager Agentがリリースされました
★★IAMがOpenID Connectの管理を簡素化
Security, Identity, & Compliance: IAM
IAMにて、OpenID Connect(OIDC)のIdPからフェデレーションログインを行う際の管理が簡素化されました!
一般的なIdPのサーバー証明書に対するルート証明機関(CA)を信頼するようになり、ローテーション時にサムプリントの更新が不要となります。
AWS Identity and Access Management simplifies management of OpenID Connect identity providers
Management系
★License ManagerがRed Hat Subscription Managerと統合
Management & Governance: License Manager
License ManagerがRed Hat Subscription Manager(RHSM)と統合されました!
カスタムRed Hat Enterprise Linux(RHEL)イメージで起動されたEC2インスタンスの詳細が新たに提供され、AWSとRed Hatの二重サブスクリプションを特定できます。
AWS License Manager now integrates with Red Hat Subscription Manager
Analytics系
★★QuickSightがSPICEデータセットをJOINするテーブルサイズの上限を20GBに増加
Analytics: QuickSight
QuickSightがJOINできるSPICEデータセットのテーブルサイズ上限が1GBから20GBに拡張されました!
SPICEを含むさまざまな大規模データセットから大きなサイズのセカンダリテーブルをJOINできるようになり、データの準備が大幅に簡素化します。
Amazon QuickSight launches a 20x higher limit for SPICE JOIN
★★OpenSearch Serverlessが時系列コレクションのサポートを最大30TBに拡張
Analytics: OpenSearch
OpenSearch Serverlessの時系列コレクションが、より大きなワークロードに対応できるようになりました!
インデックスサイズが最大10TBから30TBへ、OCUが最大200から500に拡張され、スケーリングの改善も行われています。
Amazon OpenSearch Serverless expands support for time-series workloads up to 30TB
Sunny Cloud記事:
【アップデート】Amazon QuickSightでSPICEデータセットのテーブルサイズ制限がアップしました
★★OpenSearchがログ分析における自然言語でのクエリ生成をサポート
Analytics: OpenSearch
OpenSearchがログ分析において、自然言語でクエリを生成できるようになりました!
平坦な英語での入力からパイプ処理言語(PPL)が生成されるため、PPLに慣れていない場合、あるいは複雑なクエリを作成したい場合にいずれにも有用です。
Amazon OpenSearch Service announces Natural Language Query Generation for log analysis
★★Glue Studio Visual ETLがノーコードのデータ準備オーサリングをサポート
Analytics: Glue
Glue Studio Visual ETLにて、ノーコードの新しいデータ準備オーサリングが提供されました!
数百のプリセットからデータのクリーンアップと変換を自動化できるほか、、Glue for Sparkのデータ統合ジョブを実行するスプレッドシート形式のUIを備えています。
AWS Glue Studio now offers a no code data preparation authoring experience
★★Glue Data CatalogがApache Icebergテーブルの統計生成をサポート
Analytics: Glue
Glue Data Catalogで、Apache Icebergテーブルにおける列レベル集計の統計が生成できるようになりました!
個別値の数(NDV)が収集できるほか、Redshift Spectrumのコストベースオプティマイザー(CBO)と統合され、パフォーマンスとコストを最適化できます。
AWS Glue Data catalog now supports generating statistics for Apache Iceberg tables
公式ブログ:
Accelerate query performance with Apache Iceberg statistics on the AWS Glue Data Catalog
Machine Learning系
★★★SageMakerに生成AI推論最適化機能が追加
Machine Learning: SageMaker
SageMakerに新しい推論最適化機能が追加され、生成AIモデルのスループットを最大2倍にしながらコストを最大50%削減できるようになりました!
投機的デコード、量子化、コンパイルといった最適化手法を1つまたは組み合わせて生成AIモデルに適用することで実現します。
Amazon SageMaker introduces a new generative AI inference optimization capability
公式ブログ:
★★★Amazon Q Businessがパーソナライゼーションをサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q Businessにパーソナライゼーション機能が追加されました!
IAM Identity Center経由で従業員のプロファイルデータを受け取り、自動で所在地、部門、役割といった個々の情報に基づいてより有用な情報を提供するようになります。
Amazon Q Business now provides responses that are personalized to users
DevelopersIO記事:
Amazon Q Business でパーソナライズされたチャット応答ができるようになりました
★★★Amazon Q BusinessがスキャンされたPDFやPDF内のイメージをサポート
Machine Learning: Q Business
Amazon Q Businessが、スキャンされたPDFや、PDF内のイメージを取り扱えるようになりました!
OCRでの前処理を行わず直接Q Businessに取り込むことができ、RAGを用いた生成AIアシスタントの構築が簡素化します。
Amazon Q introduces support for scanned PDFs and embedded images in PDF documents
公式ブログ:
Improve productivity when processing scanned PDFs using Amazon Q Business
★★★Amazon Q DeveloperがIDEのワークスペース内におけるコンテキスト認識をサポート
Machine Learning: Q Developer
Amazon Q Developerにて、IDEのワークスペースにあるコードファイルに基づいたチャットができるようになりました!
@ workspace と指定して質問することで、開いているファイルだけでなく、プロジェクトのコード、構造、設定に基づいた回答が生成されます。
Announcing IDE workspace context awareness in Q Developer chat
★★★Amazon Q Developerが自身のAWSリソースに関するチャットをサポート
Machine Learning: Q Developer
Amazon Q Developerによる、AWSアカウント内のリソースに基づいたチャット機能がGAとなりました!
自然言語の質問に対して、インスタンスやバケットの一覧、アタッチされた関連リソースといった詳細なリソース情報を簡単に取得できます。
Chatting about your AWS resources is now generally available for Amazon Q Developer
★★PartyRockがPlaylistをサポート
Machine Learning: PartyRock
PartyRockにPlaylistページが追加されました!
作成したアプリをPublicモードに設定することで、ユーザーのPlaylistにアプリが追加され、他のユーザーが表示および利用しやすくなります。
Announcing Playlist page for PartyRock
★★AWS NeuronがFlash Attentionカーネルをサポート
Machine Learning: Neuron
InferentiaとTrainium向けSDKのAWS Neuronが2.19をリリースし、Flash Attentionカーネルが追加されました!
最大32kのLLM推論トレーニング、Llama 3のトレーニング、インターリーブパイプライン並列処理に対応し、トレーニング効率が向上します。
AWS Neuron introduces Flash Attention kernel enabling high performance and large sequence lengths
Business系
★Amazon Connectがエージェントシフトの自動ローテーションをサポート
Business Applications: Connect
Amazon Connectにて、エージェントのシフトを自動ローテーションできるようになりました!
繰り返すシフトパターンを作成することで、手動での設定が不要になり、週ごとのスケジュール設定が効率化されます。
Amazon Connect launches automated rotation of agent shifts
IoT系
★FreeRTOSが新しいLTSバージョンをリリース
Internet Of Things: FreeRTOS
IoT向けのオープンソースでクラウドニュートラルなRTOSであるFreeRTOSにバージョン202406 LTSが追加されました!
対称型マルチプロセッシング(SMP)やメモリ保護ユニット(MPU)のカーネル対応などが含まれ、2年間のサポートが提供されます。
FreeRTOS releases new Long Term Support version
その他
★★Partner CentralがMFAをサポート
Others: Partner Central
Partner Centralへのログイン時にMFA(多要素認証)が利用できるようになりました!
デバイスやアプリケーション、メールなどによる追加の認証を要求することで、不正アクセスのリスクが軽減されます。
AWS Partner Central now supports multi-factor authentication
★Partner CentralのダッシュボードにMigration Acceleration Program(MAP)の視覚化が追加
Others: Partner Central
Partner CentralのAnalytics and Insights Dashboardに、2024 Migration Acceleration Program(MAP)のデータ視覚化が追加されました!
移行コンピテンシーを持つパートナーがアクセス可能で、MAPの資金特典を申請するために必要な情報を確認できます。
★Marketplaceのサービス条件が簡素化
Others: Marketplace
AWSパートナーがMarketplaceに登録し、開始するための手順が簡素化されました!
Marketplaceの規約がAWSサービス規約に統合され、AWSアカウントからMarketplace管理ポータルでクリックするだけで登録できます。
Simplified service terms for AWS Marketplace sellers
おわりに
今週も(月曜だけど祝日なのでたぶんセーフ)どこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
AWS Summit New Yorkで様々な生成AI系のアップデートがありましたが、他のサービスも注目のものがかなり多かったですね。
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の(一部を除く)更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。