2023/12/25〜2023/12/31までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
12月最終週のAWSアップデートを振り返ってみました。
今年も1年お疲れさまです!
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
(今週は少なめ)
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
Containers系
★★★EKSがクラスター健全性ステータスの詳細を提供
Containers: EKS
EKSにて、クラスターの正常性をコンソールまたはAPIでより詳細に把握できるようになりました!
インフラストラクチャや構成の問題に対して理由コードおよび解決方法の説明が提供され、健全性の問題に対するトラブルシューティングが容易になります。
Amazon EKS now surfaces cluster health status details
★★EKSがIPv6 Podへのセキュリティグループ割り当てに対応
Containers: EKS
EKSのIPv6 Kubernetes Podへセキュリティグループを割り当てることができるようになりました!
プライベートIPv4アドレス使用によるスケール制限の問題を解決し、IPv6 Podにてクラスター外のリソースからのアクセス許可と保護を行えます。
Amazon EKS now supports assigning EC2 security groups to IPv6 Kubernetes pods
Analytics系
★★★Kinesis Data Firehoseがゼロバッファリングに対応
Analytics: Kinesis Data Firehose
Kinesis Data Firehoseがゼロバッファでの配信に対応しました!
従来の最低60秒のバッファリングを取り除き、5秒以内のリアルタイムでS3, Redshift, OpenSearchまたはサードパーティHTTPエンドポイントへ配信したり、Lambdaで前処理を行ったりすることができます。
Amazon Kinesis Data Firehose now supports zero buffering
★★EMR StudioがGitリポジトリにおけるユーザーレベルのアクセス許可をサポート
Analytics: EMR
EMR StudioがGitリポジトリに対し、ユーザーレベルでアクセス許可を設定できるようになりました!
Gitリポジトリへの接続の際、従来の保存されたシークレットに対し、EMR Studioで独自のシークレットを作成してユーザーロール単位でアクセス制限を行えます。
Amazon EMR Studio now supports user level permissions for Git Repositories
★EMR 7.0がAmazon Linux 2023に対応
Analytics: EMR
EMRのリリース7.0がAmazon Linux 2023をサポートしました!
Amazon Coretto 17上で実行されるApache Spark 3.5や、Python 3.9、glibc 2.34がインストールされています。
クラスターを自動で観測・監視する拡張機能も付属し、エクスポートが可能です。
Amazon EMR Release 7.0 now supports Amazon Linux 2023
Machine Learning系
★★SageMakerがモデルトレーニングコンテナへのデバッグ向けアクセスを提供
Machine Learning: SageMaker
SageMakerにて、モデルのトレーニング環境へリモートで接続し、デバッグを行えるようになりました!
トレーニングを行うコンテナの実行環境へSSMを用いてシェルレベルでアクセスし、停止したジョブの診断や様々な観測を実施することができます。
Amazon SageMaker provides model training container access for debugging purposes
DevelopersIO記事:
Amazon SageMaker でモデル学習時のコンテナ環境にアクセスできるようになりました
★★SageMaker StudioがローカルモードとDockerに対応
Machine Learning: SageMaker
SageMaker StudioがStudio IDEインスタンスを提供し、トレーニングやジョブをローカルで実行できるようになりました!
クラウドリソースを利用せずに小規模なジョブを実行してテストすることができます。
また、Dockerのビルドと実行機能も追加されています。
SageMaker Studio now supports local mode and Docker
Developer系
★★CodePipelineがGitLabセルフマネージドインスタンスに対応
Developer Tools: CodePipeline
CodePipelineがGitLabセルフマネージドインスタンスに対応しました!
VPC内、またはCodeStar経由で接続したGitLab Enterprise/Community Editionmのセルフマネージドインスタンスに対するコード変更のビルド、テスト、デプロイが行えます。
CodePipeline supports GitLab self-managed
★CodeArtifactがCloudWatchメトリクスを提供
Developer Tools: CodeArtifact
CodeArtifactにCloudWatchメトリクスが追加されました!
CodeArtifactに対して行われたあらゆるリクエストを監視し、CloudWatchのアラームやグラフ作成、Metrics Insightsといった機能を利用して使用状況をよりよく理解することができます。
Announcing Amazon CloudWatch metrics support in AWS CodeArtifact
Business系
★★Amazon Connectがコンタクトの優先度を更新するAPIを提供
Business Applications: Connect
Amazon Connectにコンタクトの優先順位を更新するためのUpdateContactRoutingData APIが追加されました!
カスタム監視ダッシュボードでキュー内のコンタクトの位置をプログラム的に移動し、顧客の要件や状況に合わせた柔軟な対応ができるようになります。
Amazon Connect launches new API to update contact priority
Migration系
★AWS Mainframe Modernizationが4リージョンで利用可能に
Migration: Mainframe Modernization
AWS Mainframe Modernizationが、大阪を含む4リージョンで利用できるようになりました!
オンプレミスのメインフレームアプリケーションをクラウド上へ移行および最新化する際のリージョン選択肢が増加します。
AWS Mainframe Modernization service is now available in four additional regions
Media系
★Elemental MediaTailorがチャネルアセンブリでのタイムシフトをサポート
Media Services: Elemental MediaTailor
Elemental MediaTailorがタイムシフトに対応し、ライブ外でチャネルアセンブリを再生できるようになりました!
簡単なクエリを使用して、再生を秒単位で過去にオフセットする、指定のタイムスタンプへ移動する、指定のプログラムへ移動する操作が実行できます。
AWS Elemental MediaTailor now supports time shifting in Channel Assembly
その他
★AWS SupportがEnterprise On-Ramp顧客向けのSecurity Improvement Program
General Reference: Support
AWS Supportにて、Enterprise On-Ramp顧客向けのセキュリティ改善プログラム(SIP)が追加されました!
90以上のセキュリティベストプラクティスに基づきAWS環境を測定し、改善推奨事項の戦略を提供します。
※日本は対象外
AWS Support launches Security Improvement Program for Enterprise On-Ramp customers
おわりに
今週も(ホリデーだしおそらく)どこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
さすがに少ないですが、見逃せないものもいくつかありましたね!
8月から続けてきたアップデートまとめも無事に納まりました!
いつまで続けるかは分かりませんが、来年も是非見に来て頂ければと思います。
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。