2024/7/1〜2024/7/7までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ

はじめに

 

7月第1週のAWSアップデートを振り返ってみました!

 

可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!

 

ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!

アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)

 

Compute系

 

★★EFAがクロスサブネット通信をサポート

 

Compute: EFA

EC2に接続し、HPCやMLアプリケーションを高速化するElastic Fabric Adapter(EFA)が、クロスサブネットでの通信に対応しました!
全てのインスタンスを同一のサブネットで起動する必要が無くなり、セキュリティグループで許可することで通信が行えます。

Elastic Fabric Adapter (EFA) now supports cross-subnet communication

 

Containers系

 

★★EKSがML用EC2キャパシティーブロックをネイティブでサポート

 

Containers: EKS

EKSがEC2で予約されたキャパシティーブロックの利用をネイティブサポートしました!
AI/ML向けのGPUインスタンスへ確実にアクセスでき、EKS上での機械学習ワークロードにおけるキャパシティー計画が簡素化されます。

Amazon EKS natively supports EC2 capacity blocks for ML

 

Database系

 

★★RDS for PostgreSQLが追加のPL/Rustクレートをサポート

 

Database: RDS

RDS for PostgreSQLが、pg_tleを使用して複数の新しいPL/Rustクレートに対応しました!
serde, serde_json, regex, urlの4種類で、16.3-R2, 15.7-R2, 14.12-R2, 13.15-R2以降のバージョンで利用可能です。

RDS for PostgreSQL supports PL/Rust crates serde, serde_json, regex, and url

 

★RDS for Db2がMarketplaceを通じたプライベートオファーをサポート

 

Database: RDS

RDS for Db2のライセンスを、Marketplace経由でIBMからプライベートオファーとして購入できるようになりました!
既存のBYOLとパブリックオファーに加えて、IBMにプライベートオファーをリクエストし、時間単位のライセンス見積もりを取得して購入できます。

RDS for Db2 now supports Private Offers on licensing through AWS Marketplace

 

Network系

 

★★★Direct Connectが400Gbpsの専用接続をサポート

 

Networking & Content Delivery: Direct Connect

Direct Connectの専用接続に400Gbpsが追加されました!
現時点でアメリカの3ロケーションで提供され、MLトレーニングや自動運転など大規模なデータセットを転送するワークロードに有用です。

AWS Direct Connect announces native 400 Gbps Dedicated Connections at select locations

 

Storage系

 

★★S3 Access GrantsがSageMaker Studioとの統合をサポート

 

Storage: S3

S3 Access GrantsがSageMaker Studioと統合されました!
IDプロバイダーの認証情報に基づいてアクセス許可がマッピングされたS3上のMLデータセットに、JupyterLabノートブックのAccess Grants Boto3プラグインを用いてシームレスにアクセスできます。

Amazon S3 Access Grants now integrate with Amazon SageMaker Studio

 

★★S3 Access GrantsがオープンソースPythonフレームワークとの統合をサポート

 

Storage: S3

S3 Access GrantsがBoto3プラグインを使用することで、オープンソースのPythonフレームワークと統合されました!
IDプロバイダーの認証情報に基づいてアクセス許可がマッピングされたS3上のデータセットに、Django, TensorFlow, NumPy, Pandasなどからアクセスできます。

Amazon S3 Access Grants now integrate with open source Python frameworks

 

Integration系

 

★Amazon MQがRabbitMQ 3.13をサポート

 

Application Integration: MQ

Amazon MQでRabbitMQ 3.13が利用可能になりました!
いくつかの修正とパフォーマンス向上が行われているほか、3.13以降はMQがブローカーのパッチバージョンアップグレードを管理するようになります。

Amazon MQ now supports RabbitMQ version 3.13

 

Management系

 

★Launch WizardがAPIとCloudFormationをサポート

 

Management & Governance: Launch Wizard

Launch Wizardが、リソースをAPIやCloudFormationでプログラム的にデプロイできるようになりました!
SQL Server Always OnやHANAベースのSAPシステムといったリソースを、アプリケーション仕様をAPIで取得しながら自動で展開できます。

AWS Launch Wizard now adds programmatic deployments through APIs and Cloudformation templates

 

Analytics系

 

★★DataZoneがきめ細やかなアクセス制御をサポート

 

Analytics: DataZone

DataZoneにて、行レベルおよび列レベルでのアクセス制御ができるようになりました!
Lake FormationとRedshiftのフィルタによって実現し、データ共有時に機密性の高いデータレコードを除いた形でアクセスを提供できます。

Amazon DataZone introduces fine-grained access control

 

★★OpenSearch Ingestionがセルフマネージドソースからのデータ取り込みをサポート

 

Analytics: OpenSearch

OpenSearch Ingestionが、セルフマネージドのOpenSearch/Elasticsearch/Kafkaクラスターからデータを取り込めるようになりました!
Logstashなどのサードパーティツール不要で、EC2やオンプレミスのクラスターからマネージドOpenSearchへ移行が可能です。

Amazon OpenSearch Ingestion adds support for ingesting data from self-managed sources

公式ブログ:

Introducing self-managed data sources for Amazon OpenSearch Ingestion

 

Machine Learning系

 

★★Q DeveloperがVisual Studio IDEでサポート

 

Machine Learning: Q Developer

Amazon Q DeveloperをVisual Studio 2022 IDEでも利用できるようになりました!
AWS Toolkitの一部として提供され、プロジェクトの内容に関するチャット、コードの生成や、セキュリティ脆弱性のスキャンなどの機能を備えています。

Amazon Q Developer is now generally available (GA) in the Visual Studio IDE

DevelopersIO記事:

Visual Studio の AWS Toolkit 拡張でも Amazon Q Developer 機能が GA となりました

 

Business系

 

★Amazon Connectがキュー内の特定のエージェントへ優先的に問い合わせをルーティングする機能をサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectにて、問い合わせをキュー内の特定エージェントへ優先的にルーティングする機能が追加されました!
同様の問い合わせなどを対応経験のあるエージェントに割り当てるなどが可能で、エージェントが対応不可の場合のフォールバックも備えます。

Amazon Connect launches the ability to preferentially route contacts to specific agents within a queue

 

Migration系

 

★MGNが移行後インスタンスへDynatraceをインストール可能に

 

Migration & Transfer: MGN

Application Migration Service(MGN)が、移行したインスタンスへDynatraceエージェントをインストールするアクションを提供しました!
インスタンスの可観測性を向上させることで、移行後のパフォーマンスや問題に対し迅速に対応することができます。

AWS Application Migration Service supports Dynatrace post-launch action

 

その他

 

★AMS AccelerateがTrusted Remediatorをサポート

 

Customer Enablement: AMS Accelerate

AWS向けの運用プランを提供するAWS Managed Services(AMS)Accelerateに、Trusted Remediator機能が追加されました!
Trusted Advisorチェックに基づいてアカウントの推奨事項を自動的に修復し、運用効率化とコスト最適化を提供します。

AWS Managed Services (AMS) Accelerate now includes Trusted Remediator

 

★Partner CentralにMigration Acceleration Program(MAP)の資金調達および承認プロセスを追加

 

Others: Partner Central

Partner Centralに、資金調達および承認プロセスを備えたMigration Acceleration Program(MAP)のテンプレートが追加されました!
パートナー主導の移行におけるAWS承認ステージの削減と請求マイルストーンの自動化などにより、移行機会を加速します。

Announcing streamlined Migration Acceleration Program (MAP) funding and approval process in AWS Partner Central

 

おわりに

 

今週もおそらくどこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
米国の独立記念日があったとはいえ、いつもよりかなり少なかったですね。

 

Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の(一部を除く)更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。