12冠Tシャツが欲しくてSAP on AWS(PAS)を2週間で取った話
はじめに
札幌でエンジニアをしています。SimStaです。
ホワイトシマリスの記事を少し前にアップしています。連載予定です。
昨日(2023/4/15)、SAP on AWS(PAS)に合格し、現行のAWS認定12種を全て保持することとなりました。
この記事では自己紹介の意味合いも含め、受験のモチベーションや所感などを記述しています。
勉強法や受験戦略は軽くしか触れません。多くの方々が記事を書かれていますので、それらを参考に自分に合ったパターンを見付けてみると良いかと思います。
今回は小話的な位置付けでお読み頂ければ幸いです。
元々AWS認定は11冠でいいやと思っていた
自分は2022年の2月〜8月にかけてAWS認定を9種取得し、11冠となりました。
このときのモチベーションは以下のようなものでした。
- 当時の所属会社はAWS Partner Network(APN)に参加しており、AWS認定によるプレゼンスが多いほど高く評価されることから、受験料補助や報奨金が手厚かった
- しかしその会社に不満を持っていたことから転職を決意。今までの経験や知識を踏まえ、可能な限り認定を取得してアピールポイントとしたかった
- 転職先にも報奨金制度がある保証が無かったことから、退職前にできるだけ取得してしまおうと思った
(ちなみに、同じ理由でGoogle Cloud認定もこの時期にいくつか取得しました)
そして転職後。
未取得のAWS認定はPASだけとなりましたが、
- 転職先はAPNに参加していないこともあり、AWS認定(というよりほとんどのベンダ資格)の報奨金制度が無かった
- 毎年AWSより紹介、表彰されるAll Certification EngineerもAPN参加企業に限られることから、対象外であり、12冠のメリットがほとんど無かった
- SAPって何?状態だったので、SAPの知識が無いと絶対に合格しないと思っていたこともあり、興味が向かなかった
という理由から、半年以上の間、受けようとは全く思っていませんでした。
あれを見るまでは。
受験モチベをMAXにさせたもの
3月末、AWS Summitに開設されるAWS認定ラウンジの案内が更新されました。
注目ポイント1「認定資格ごとのキャラクターステッカー」
→re:Inventで配布されていたのをTwitterで見て、欲しい〜〜〜ってなってたやつ!
どうせなら全部貰っておきたい…
注目ポイント2「全12認定をお持ちの方にはTシャツ(各日先着100名)」
→こういう限定ものには目がないのと、所属がAPNの参加可否に関係なく貰える!!
12冠の意義、ちゃんとあるじゃん!
そうだ、SAP on AWS、受けよう。
と、ふらっと京都に行く感覚で決めたわけですね。
勉強に使ったもの
とりあえず受験を申し込んだ後、真っ先に以下の 「公式3種の神器」 に手を付けました。
- 認定試験ページにあるサンプル問題(10問)
- AWS Skill Builder にある無料トレーニング「SAP on AWS(Technical)」
- 同じくSkill Builder からアクセスできる公式問題集(20問)
一通りやって、「あ、これSAPの知識さえ固めればいけるやん」と確かな手応えを感じていました。
Machine Learning(MLS)の方がわけわからん感あった。
その後は、以下のページを参考に勉強を進めていきました。
- 1週間で「SAP on AWS – Specialty」を取得したのでポイントと勉強方法をまとめる
→紹介されている2つのポイントがほとんど全てでした。感謝。 - AWS SAP on AWS Speciality 受験対策
→要点がかなり分かりやすくコンパクトにまとまってます。 - SAP on AWS 技術文書
→知識の補完に。ページ翻訳で読んでいましたが、全部には目を通せてません。
結果と所感
そして昨日、テストセンターにて受験し、見事合格、12冠を達成しました!
実際に受けてみた所感ですが、「SAPなんて知らないよ!」で食わず嫌いしていたのを後悔するくらいにはそれほど高難易度ではないなと思いました。
Solution Architect – Associate (SAA)と Professional(SAPro)の中間くらいのイメージです。
SAP関連の知識はそれなりに必要ですが、実質的には「AWSにEC2だけで構成されたワークロードを展開する」というパターンがほぼほぼ全て(わずかにRDSが出てくるくらい)なので、PASを受験する人がこれまでに取得してきたAWS認定の知識をフル動員すれば半分くらいはイケます。
とりあえず前項で紹介した3種の神器をやってみてください。言いたいことが伝わると思います。
とはいえ、PASがリリースされて間もない時期に取得されたり、勉強法を紹介されたりした方々無しではどう手を付ければいいか分からなかったですし、先人の知恵は偉大だなと感じています。
大いに感謝です。皆さんに足を向けて寝れません。
札幌から見たらほとんどの方が南のほうかもしれない。北枕にならない限りセーフ?
12個も並んでいると壮観ですね。
12冠の戦績
試験 | 取得日 | スコア |
---|---|---|
Cloud Practitioner | 2021/3/6 | 856 |
Solutions Architect – Associate | 2021/12/25 | 803 |
Developer – Associate | 2022/2/23 | 929 |
SysOps Administrator – Associate | 2022/2/23 | 865 |
Solutions Architect – Professional | 2022/3/19 | 840 |
DevOps Engineer – Professional | 2022/4/10 | 918 |
Security – Specialty | 2022/4/23 | 856 |
Advanced Networking – Specialty | 2022/4/27 | 835 |
Database – Specialty | 2022/8/12 | 859 |
Data Analytics – Specialty | 2022/8/20 | 861 |
Machine Learning – Specialty | 2022/8/24 | 828 |
SAP on AWS – Specialty | 2023/4/15 | 832 |
疎密が激しいですが、Cloud Practitionerから2年ちょっとで全冠達成しました。
同日にAssociate 2つとか何やってんだこいつ
こうして見ると、どの試験も800点超えを取れたのは我ながら素晴らしいなと思います。
断トツで難しかったのは Solution Architect – Professional で、これは正直ダメ元で受験してましたし、試験中もかなりしんどかったです。
そのせいか、合格して以降の試験はなんというか覚醒した感じがあったし、業務でもかなり自信を持てるようになりました。
まあマジで難しいのでSAProは最後に回すのが順当だと思いますよ
おわりに
無事にSAP on AWSを取得し、12冠を達成することができました。
これで悔いなくAWS Summitに臨むことができます。
Tシャツは各日先着100名とのことなので、できるだけ朝イチで乗り込む所存です。
また、AWS認定資格は取ることがゴールではありません。
資格があることでいろいろな場面で有利なのは間違い無いですが、実際のソリューション、ワークロードに活かせないのはただの持ち腐れですし、AWSは毎日のようにアップデートがあるので、少しキャッチアップを怠るだけですぐに置いていかれます。
取得の過程で手に入れた知識を最大限に活用し、今後も業務などで活躍していきたい所存です。
その他にも資格に対する個人的な考え方はありますが、また機会があったときにでも。
余談
実は、本日(2023/4/16)実施の情報処理技術者試験にも申し込んでいました(NW)。
でも、4月に入ってからずっとPASの勉強をやっていたわけで…
察してください。
ちなみにこっちは現職でも報奨金の対象だったらしいです