2024/2/12〜2024/2/18までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
2月第3週のAWSアップデートを振り返ってみました!
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
(今週も少なめ)
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
Compute系
★★AWS BatchがECS環境においてプライベートレジストリをサポート
Compute: Batch
AWS BatchがECSコンピューティング環境にて、プライベートDockerレジストリを利用できるようになりました!
ECSタスク定義のRespositoryCredentialsがBatchジョブ定義で指定可能となった形で、イメージに対しBatchジョブをセキュアに実行することができます。
AWS Batch now supports private registry on ECS compute environments
★SimSpace Weaver SDKがMessaging APIをリリース
Compute: SimSpace Weaver
SimSpace WeaverアプリSDKにてMessaging APIが提供されました!
SimSpace Weaver上で実行されるシミュレーションアプリケーション間の通信をAPIで簡素化することができ、全てのアプリSDK言語とUnreal Engin 5およびUnityとの統合でサポートされます。
Introducing the Messaging API for the AWS SimSpace Weaver app SDK
Database系
★★RedshiftがINTERVAL型とストアドプロシージャにおけるContinue Handlerをサポート
Database: Redshift
Redshiftが時間範囲を指定するINTERVAL型と、ストアドプロシージャにおけるContinue Handlerをサポートしました!
INTERVAL型により、異なる日付を別々に保存可能です。またContinue Handlerにより別のトランザクションでエラー処理が行えます。
★★RDS for MySQLがバージョン8.0.36をサポート
Database: RDS
RDS for MySQLにてバージョン8.0.36が利用可能になりました!
セキュリティの脆弱性修正、バグ修正、パフォーマンス向上、MySQLコミュニティによる新機能などの更新が行われています。
Amazon RDS for MySQL supports new minor version 8.0.36
★★DocumentDBがテキスト検索に対応
Database: DocumentDB
DocumentDB 5.0においてテキスト検索が利用可能になりました!
$text演算子と$search演算子を使用して大規模な文字列データに対して正確かつ高速に文字列クエリを実行し、$meta演算子を使用して関連性に応じた並び替えができるため、製品レビューなどに有効です。
Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports text search
★DocumentDBがメンテナンス通知をサポート
Database: DocumentDB
DocumentDBクラスターに対するメンテナンス通知が提供されました!
重要なセキュリティ上の修正、バグの修正、機能強化といったメンテナンスパッチをHealth Dashboard経由で受信でき、クラスターの管理や運用に役立ちます。
Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports maintenance notifications
★RDS for Db2がauditログに対応
Database: RDS
RDS for Db2がauditログの出力に対応しました!
有効にすることで監査に関連するログをS3で保存するようになり、オプショングループのrdsadmin.confgure_db_auditストアドプロシージャで構成可能です。
Amazon RDS for Db2 now supports audit logging
Integration系
★★★API Gatewayの一部エンドポイントでTLS1.3をサポート
Application Integration: API Gateway
API GatewayのREST Regional/HTTP/WebSocketエンドポイントにおいて、TLS1.3が利用できるようになりました!
既に対応済みのREST Edgeも含め、強化されたトラフィックの暗号化が提供できます。
REST PrivateはTLS1.2までの対応です。
API Gateway now supports TLS 1.3
DevelopersIO記事:
[アップデート] Amazon API Gateway で TLS 1.3 をサポートする API タイプ、エンドポイントタイプが増えました
Management系
★★Control TowerのOU登録がAPIで利用可能に
**Management & Governance: **
Control TowerでOUにベースラインを有効化しガバナンスを強化するアクションが、APIで利用可能になりました!
プログラムまたはCloudFormationでベースラインをOUに設定し、CloudTrail, Config, Identity CenterなどをControl Towerの管理下に置くことができます。
AWS Control Tower introduces APIs to register Organizational Units
★★Control Tower Account Factory for Terraformのカスタマイズ性が強化
Management & Governance: Control Tower
Control TowerのAccount Factory for Terraform(AFT)によってデプロイされたリソースをカスタマイズできるようになりました!
デプロイ時のVPC利用有無、AWS Backup復旧ポイントの保持期間、ログアーカイブS3バケットの有効期限などを選択可能になっています。
AWS Control Tower’s Account Factory for Terraform increases customization
Security系
★★GuardDuty Runtime Monitoringがshared VPCのクラスター保護に対応
Security, Identity, & Compliance: GuardDuty
GuardDuty Runtime Monitoringが、shared VPCのリソースやクラスターを保護することができるようになりました!
監視に必要なVPCエンドポイントのデプロイやエージェントのインストールも自動で行うことができるため、少ない労力でリソースの保護が可能です。
Amazon GuardDuty Runtime Monitoring protects clusters running in shared VPC
Developer系
★★CodeCatalystにプルリクエスト承認ルールが追加
Developer Tools: CodeCatalyst
CodeCatalystにプルリクエストの承認ルールが提供されました!
コードを宛先のブランチにマージする前に必要なプルリクエストの最小承認数を設定することが可能となり、品質の維持とコードレビューの促進に役立ちます。
Introducing pull request approval rules in Amazon CodeCatalyst
Analytics系
★★Data FirehoseがS3配信時にタイムゾーンに応じたプレフィックスの付与をサポート
Analytics: Data Firehose
Data Firehose(旧Kinesis Data Firehose)がS3へ配信する際、付与される時間プレフィックス(YYYY/MM/dd/HH)のタイムゾーンを指定できるようになりました!
利用する地域のタイムゾーンに合わせたプレフィックスを設定し、可視性と後続処理が改善されます。
★★OpenSearchがBlue/Green不要でクラスターボリュームを変更可能に
Analytics: OpenSearch
OpenSearchにて、クラスターの3TiB以内のボリュームに関する変更(サイズ、タイプ、IOPS、スループット)をBlue/Green不要で実行できるようになりました!
追加のリソースを使用せずに更新できるため、パフォーマンスの影響を考慮した変更の計画や中断リスクが無くなります。
Amazon OpenSearch Service now lets you update cluster volume without blue/green
★★OpenSearch ServerlessがTLS 1.3とPerfect Forward Secrecyに対応
Analytics: OpenSearch
OpenSearch ServerlessがTLS1.3に対応しました!
併せてPerfect Forward Secrecyもサポートされ、クライアントとAPIからコレクションエンドポイントとの接続における暗号化と、暗号化されたデータの盗聴に対する保護が強化されます。
Amazon OpenSearch Serverless now supports TLS 1.3 and perfect forward secrecy
Sunny Cloud記事:
【アップデート】Amazon OpenSearch ServerlessがTLS1.3をサポートしました
★EMR on EC2が7日以内に完了した10,000ステップを取得可能に
Analytics: EMR
EMR on EC2にて、DescribeStepおよびListStep APIを使って過去7日間に完了したステップの取得が最大1,000件から10,000件に増加しました!
短期間に大量のステップを実行するワークロードに有用で、7日〜2ヶ月間のステップは従来どおり1,000件まで取得可能です。
Amazon EMR on EC2 now supports retrieval of 10,000 steps completed within last 7 days
★MSKがTiered Storage対応クラスターのインプレースアップグレードをサポート
Analytics: MSK
MSKのTiered Storage対応クラスターがインプレースでApache Kafkaバージョンをアップグレードできるようになりました!
v2.8.2のクラスターについて、ローリングアップデート方式によりクラスターを停止することなくv3.6.0にアップデートすることが可能です。
Amazon MSK now supports in-place version upgrades for Tiered Storage enabled clusters
Machine Learning系
★Pollyにトルコ語音声のBurcuが追加
Machine Learning: Polly
Pollyにトルコ語のニューラル音声読み上げ(NTTS)として、女声のBurcuが追加されました!
トルコ語における最初のNTTS音声で、音声開発に利用可能な既存のトルコ語音声Falizに追加される形となります。
New Amazon Polly Neural Turkish Voice: Burcu
Business系
★Wickrがプレミアム機能を利用可能なトライアルを追加
Business Applications: Wickr
Wickrがプレミアム機能を試すことができる最大3ヶ月の無料トライアルを追加しました!
最大30ユーザーまでトライアル可能で、スタンダードと比べ最大5GBの添付ファイルや無制限の管理者コントロール、データ保持などが利用可能です。
AWS Wickr now allows you to try premium features for free
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Wickr の無料試用版プランでプレミアムプラン相当の機能を使えるようになりました
Front-End系
★★AppSyncが12のCloudWatchメトリクスを追加
Front-End Web & Mobile: AppSync
AppSyncで利用可能なCloudWatchメトリクスが12追加されました!
リクエストとエラーのカウント、レイテンシ、キャッシュヒット/ミス、ネットワークおよびCPUのスループットなどが対象で、リクエスト全体またはコンポーネント単位で有効にすることができます。
AWS AppSync introduces 12 new Amazon CloudWatch metrics for enhanced monitoring
End User系
★AppStream 2.0がクリップボードの利用に対する管理制御をサポート
End User Computing: AppStream 2.0
AppStream 2.0でストリーミングセッションにクリップボードでデータを移動する際の詳細な制御ができるようになりました!
最大20,971,520字までの間で、セッションからのコピーとセッションへのペーストの字数を個別に指定可能で、必要に応じてデータの持ち出しを制限できます。
Amazon AppStream 2.0 now supports administrative controls for limiting clipboard
★AppStream 2.0がマルチセッションフリートでのセッションスクリプトとオーディオ出力をサポート
End User Computing: AppStream 2.0
AppStream 2.0が、マルチセッションフリートにおいてカスタムセッションスクリプトとオーディオ出力を利用できるようになりました!
セッションで指定されたイベントをトリガーにしたカスタムアクションの実行や、フリートでのオーディオコンテンツの提供が可能です。
Amazon AppStream 2.0 adds support for session scripts and Audio Out on multi-session fleets
★WorkSpaces Thin Clientがフランス、ドイツ、イタリア、スペインで購入可能に
End User Computing: WorkSpaces
WorkSpaces Thin Clientの端末が、フランス、ドイツ、イタリア、スペインのAmazon Businessで購入できるようになりました!
購入後、欧州ではフランクフルトおよびアイルランドのリージョンでWorkSpaces Thin Clientを利用可能です。
Media系
★Open Job Description用のライブラリとツールが登場
Media Services: OpenJD
レンダリングジョブを記述するためのOpen Job Descriptionにて、新たな3つのライブラリとツールパッケージが提供されました!
openjd-cli, openjd-model, openjd-sessionsのPythonライブラリで、コマンドラインの使用やOpenJDと他のソフトウェアとの統合を実現します。
Announcing libraries and tools for Open Job Description
その他
★ACE opportunitiesに対する複数ソリューションのタグ付けがサポート
Others: Partner Central
ACEによるセールス機会に対し、複数ソリューションのタグ付けができるようになりました!
各機会に対してさまざまなオファリングを追跡および管理してプロセスを合理化したり、複数ソリューションを統合してより深い洞察を得られたりします。
Multiple solution tagging on ACE opportunities
★MarketplaceがOUのPrivateカタログ管理をサポート
Others: Marketplace
Marketplaceが、Organizations OUのPrivate Marketplaceをサポートしました!
OUのPrivateカタログを作成および管理可能となり、組織のチーム単位でMarketplaceのサードパーティソフトウェアに対する承認済みカタログを適用できます。
AWS Marketplace now supports managing Private Marketplace catalogs for organizational units
おわりに
今週もきっとどこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
やはり金曜土曜にイベントがあるとアップが遅くなりがち…!
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。