2023/12/18〜2023/12/24までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ

2023-12-24

目次

はじめに

 

12月3週のAWSアップデートを振り返ってみました。
年末にかけアップデートの数が多くなってきた気がします!

 

可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
引き続き、一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!

 

ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!

アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)

 

Compute系

 

★R7izインスタンスが東京とフランクフルトで利用可能に

 

Compute: EC2

EC2にてR7izインスタンスが東京とフランクフルトリージョンで起動できるようになりました!
第4世代Intel XeonのSapphire Rapidsベースで、メモリ最適化ファミリーの中で最もパフォーマンスが高く、RDBや機械学習に適しています。

Amazon EC2 R7iz instances are now available in additional AWS Regions

 

★ParallelCluster 3.8がリリースされ、EC2 Capacity Blocks for MLをサポート

 

Compute: ParallelCluster

HPCクラスター管理ツールであるParallelClusterの3.8が提供されました!
Rocky Linux 8の対応や、EC2 Capacity Blocks for MLのサポートによるGPUインスタンスの予約と短期間のMLワークロード展開などの機能が追加されています。

AWS ParallelCluster 3.8 with support for Amazon EC2 Capacity Blocks for ML

 

★Open MPI 5.0がElastic Fabric Adaptor(EFA)をサポート

 

Compute: EC2

オープンソースのメッセージパッシングインターフェイスであるOpen MPI 5.0で、Elastic Fabric Adaptor(EFA)が利用可能になりました!
NVIDIA GPU間のGPUDirect RDMAが利用できるようになったことで、EC2上でHPCワークロードを効率的にスケールアップできます。

EFA support for Open MPI 5.0 now available

 

Containers系

 

★★★EKSのIAMを利用したクラスターアクセス管理が簡素化

 

Containers: EKS

EKSによるIAM IDがKubernetes認証認可と統合する新しいAPIが提供されました!
Amazon EKS APIでKubernetesクラスターへのIAMユーザー/ロールのマッピングが簡素化され、Kubernetesの権限を直接定義し、管理することができるようになります。

Amazon EKS introduces simplified controls for IAM cluster access management

公式ブログ:

A deep dive into simplified Amazon EKS access management controls

 

★★EKSがアップグレードに関するinsightsを提供

 

Containers: EKS

EKSが、Kubernetesクラスターのアップグレードに影響する問題に関する洞察を提供するようになりました!
クラスターを自動でスキャンし、新しいバージョンにおける変更の評価に基づいて問題を検出して、提供された修復の推奨事項を確認することができます。

Amazon EKS introduces upgrade insights

 

★★ECRがライフサイクルポリシーでワイルドカードに対応

 

Containers: ECR

ECRのライフサイクルポリシーにワイルドカードが利用できるようになりました!
イメージタグなどに対するフィルタがより自由にカスタマイズできるようになったことで、イメージへのライフサイクルポリシーの適用が容易となります。

Amazon Elastic Container Registry now supports wildcards in lifecycle policies

 

Database系: Aurora PostgreSQL

 

★★★Aurora PostgreSQLがBedrockと統合

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLがBedrockと統合した2つの新機能をリリースしました!
Aurora MLによりBedrockで利用可能なFMにSQLで直接アクセスできる機能、Knowledge BasesのベクターストアとしてAurora PostgreSQLを利用することができる機能の2つです。

AWS announces Amazon Aurora PostgreSQL integration with Amazon Bedrock for Generative AI

 

★★★Aurora PostgreSQLがRDS Data APIをサポート

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLが、Serverless v2とプロビジョンドでRDS Data APIをサポートしました!
Serverless v1でのレート制限が無く、安全でスケーラブルにHTTPエンドポイントやAppSync GraphQL API経由でAuroraクラスターにアクセスすることができます。

Amazon Aurora PostgreSQL now supports RDS Data API

公式ブログ:

Introducing the Data API for Amazon Aurora Serverless v2 and Amazon Aurora provisioned clusters

 

★★AuroraがPostgreSQL 15.5, 14.10, 13.13, 12.17をサポート

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLのマイナーバージョン15.5, 14.10, 13.13, 12.17が利用可能になりました!
pg_ad_mappingによるActive Directoryのグループロール認証、Bedrockとの統合、Babelfishバージョン3.4などが含まれています。

Amazon Aurora supports PostgreSQL 15.5, 14.10, 13.13, 12.17

 

★★Aurora PostgreSQLが拡張機能管理を低い権限のユーザーへ委任できるように

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLにて、拡張機能の管理をクラスタ管理者が権限の低いユーザーに委任できるようになりました!
パラメータrds.allowed_delegated_extensionsによってrds_extension ロールのメンバーを管理可能となり、権限設定が柔軟になります。

Amazon Aurora for PostgreSQL now supports delegating extension management to lower privileged users

 

★★Aurora PostgreSQLがHypoPG拡張機能をサポート

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLが拡張機能HypoPGをサポートし、仮想インデックスを作成できるようになりました!
インデックスを構築する前にインデックス追加の影響をテストし、クエリプランに対するパフォーマンスの影響を確認して判断することが可能となります。

Amazon Aurora PostgreSQL now supports HypoPG extension for creating hypothetical indexes

 

★★Aurora PostgreSQLがh3-pg拡張機能をサポート

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLが拡張機能h3-pgに対応し、地理空間データのインデックスを作成できるようになりました!
RDS for PostgreSQLで既に対応していた機能で、H3ライブラリへのAPIが提供され、マップデータを効率的にクエリすることが可能です。

Amazon Aurora for PostgreSQL now supports h3-pg for geospatial indexing

 

Database系: RDS

 

★★RDSがRecommendations機能を強化

 

Database: RDS

RDSのリソースに対して表示されるRecommendations機能が強化されました!
Severityでの優先順位付けやフィルタリングの実装、不要な項目のアーカイブに加え、複数のリソースへ簡単に推奨事項の自動適用を行うことができます。

Amazon RDS launches an enhanced experience for RDS Recommendations

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon RDS の新しくなったレコメンデーション画面を確認してみた

 

★★RDS Performance Insightsが推奨事項の生成をサポート

 

Database: RDS

RDS Performance Insightsにて、有料Tierを対象に、パフォーマンスや可用性の問題が重大となる前に推奨事項が生成されるようになりました!
データベースの健全性の低下を事前に把握するとともに、軽減のために実行できるアクションが提案されます。

Amazon RDS Performance Insights now generates recommendations when metrics breach advisable thresholds

 

★★RDSにてM6gdおよびR6gdインスタンスが複数リージョンで利用可能に

 

Database: RDS

RDSで、M6gdインスタンスが大阪を含む3リージョン、R6gdインスタンスがジャカルタリージョンで利用可能になりました!
Graviton 2を搭載したインスタンスタイプです。
RDS for PostgreSQL, MySQL, MariaDBの特定バージョン以降で利用できます。

Amazon RDS now supports M6gd and R6gd database instances in three additional AWS regions

 

★RDS for Db2がX2iednインスタンスをサポート

 

Database: RDS

RDS for Db2でX2iednインスタンスが利用可能になりました!
Ice Lakeを搭載し、メモリ集中型で高スループットをサポートするインスタンスタイプで、エンタープライズクラスデータベースに最適です。

Amazon RDS for Db2 now supports X2iedn instances

 

Database系: その他

 

★★RedshiftがQuickSightとRedshift Query Editorからのシングルサインオンに対応

 

Database: Redshift

RedshiftがQuickSightまたはRedshift Query Editorからのシングルサインオンに対応し、Lake Formationを使用してアクセス許可を制御できるようになりました!
IAM Identity CenterのIDフェデレーションを使用して実現し、Entra IDやOktaなどを使用してRedshiftにアクセスが可能です。

Amazon Redshift supports single sign-on with Amazon QuickSight and AWS Lake Formation

 

★★DynamoDB localに2つのDynamoDB APIが追加

 

Database: DynamoDB

DynamoDB localに、テーブル削除保護とReturnValuesOnConditionCheckFailureを実行するAPIが追加されました!
バージョン1.25.0および2.2.0で提供され、条件付き書き込みへの応答や削除保護のテストをローカル環境で実施することができるようになります。

Amazon DynamoDB local adds support for two DynamoDB API features

DevelopersIO記事:

Amazon DynamoDB Local で新たに2つの DynamoDB API をサポートしました

 

★KeyspacesがCloudTrailによるDMLクエリ監査をサポート

 

Database: Keyspaces

Apache Cassandra互換データベースのKeyspacesにて、CloudTrailを使用したデータ操作言語(DML)のクエリ監査がサポートされました!
INSERT, UPDATE, SELECT, DELETEといった操作の監査を設定し、行の作成や更新の検知、呼び出しソースの特定、ログの出力が可能です。

Amazon Keyspaces adds support for DML query auditing with AWS CloudTrail

 

Storage系

 

★★FSx for NetApp ONTAPがNetApp System Managerをサポート

 

Storage: FSx for NetApp ONTAP

FSx for NetApp ONTAPが、ファイルシステムの管理にNetApp System Managerを利用できるようになりました!
Webベースのインターフェースにより、ONTAPファイルシステムの構成、管理、監視を容易に実施できます。

FSx for NetApp ONTAP now supports using NetApp System Manager to manage your file systems

 

★★Backup Audit Managerリストア時間目標を監査するコントロールを追加

 

Storage: Backup

Backup Audit Managerにてリソースに対するリストア時間の目標を監査するためのコントロールが追加されました!
既存または新規のフレームワークで有効にすることで毎日自動的に実行され、復旧能力がビジネスやコンプライアンスの要件に対応するかを確認します。

AWS Backup Audit Manager adds new control to audit restore time targets

DevelopersIO記事:

[アップデート] AWS Backup Audit Manager で最終リストア実行時間が基準を満たしているかチェックするコントロールが追加されました

 

★AWS BackupがEC2上のSAP HANA高可用性データベースをサポート

 

Storage: Backup

AWS Backupにて、SAP HANA高可用性(HA)データベースをバックアップできるようになりました!
既に対応済みの単一ノードにおけるSAP HANAデータベースを含め、幅広いSAPワークロードのバックアップをマネージドに一元化できます。

AWS Backup now supports SAP HANA High Availability databases on Amazon EC2

 

Network系

 

★★VPC Traffic Mirroringが4リージョンで利用可能に

 

Networking & Content Delivery:VPC

VPC Traffic Mirroringが大阪を含む4リージョンで利用できるようになりました!
EC2インスタンスのネットワークトラフィックを複製し、セキュリティや監視のアプライアンスに転送することで、モニタリングやトラブルシューティングに利用できます。

VPC Traffic Mirroring is now available in four additional regions

 

★★CloudFrontが4096bit RSAのTLS証明書に対応

 

Networking & Content Delivery: CloudFront

CloudFrontにて、4096bit RSA TLS証明書(4K証明書)がサポートされました!
RSAが利用可能なキーサイズが3072bitから拡大したことで、ECDSA証明書がコンプライアンス上利用できないワークロードでもセキュリティを強化することができます。

Amazon CloudFront now supports 4096-bit RSA TLS certificates

 

Security系

 

★★Network Firewallが全リージョンでEgress TLS Inspectionをサポート

 

Security, Identity, & Compliance: Network Firewall

Network FirewallのEgress TLS Inspectionが全リージョンで利用可能になりました!
先行して2リージョンでリリースされていた機能で、インバウンドに加えアウトバウンドのTLS通信を安全に検査できるようになります。

AWS Network Firewall egress TLS inspection is now available in all regions

 

★★Cognitoユーザープールがアクセストークンのカスタマイズに対応

 

Security, Identity, & Compliance: Cognito

Cognitoユーザープールにおいて、OAuth 2.0スコープとクレームの形式でカスタム属性を使用してアクセストークンを強化できるようになりました!
Advancedなセキュリティ機能として提供され、アプリケーション固有の高度な認証を行えます。

Amazon Cognito user pools now support the ability to customize access tokens

 

★★Security Hubに15のコントロールが追加

 

Security, Identity, & Compliance: Security Hub

Security Hubに新しく15のセキュリティコントロールが追加されました!
FSxやPCAが新規でサポートされ、またEC2, EKS, S3, DynamoDBなどのコントロールが追加されており、総数は307となりました。

AWS Security Hub launches 15 new security controls

 

★★Audit Managerが自動証拠収集においてPCI DSS v4.0をサポート

 

Security, Identity, & Compliance: Audit Manager

Audit Managerが証拠収集の自動化においてPCI DSS v4.0をサポートしました!
v3.2.1が2024/3/31に廃止されるのに備え、v4.0で提供されるAWSデータソースへのマッピングを利用し、新しい基準への準拠を実証することができます。

AWS Audit Manager now supports PCI 4.0 for automated evidence collection

 

Management系: CloudWatch

 

★★★★CloudWatchアラームの状態変更アクションにLambdaを指定可能に

 

Management & Governance: CloudWatch

CloudWatchのアラームアクションにLambdaを直接指定することができるようになりました!
アラームの状態変更時に、SNSやEventBridgeなどを経由せず直接Lambdaを呼び出せるため、簡単な構成で多彩なアクションを実行できます。

Amazon CloudWatch alarms adds AWS Lambda as an alarm state change action

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon CloudWatch のアラームで、実行アクションに Lambda 関数を直接指定出来るようになりました

 

★★★【GA】CloudWatch Network Monitorがリリース

 

Management & Governance: CloudWatch

CloudWatch Network MonitorがGAとなりました!
AWSとオンプレミス環境間のネットワーク可用性をリアルタイムかつ自動で監視し可視化します。
異常検出時にアラームを設定し、通知したり、自動でカスタム修復アクションを実行したりすることもできます。

Amazon CloudWatch Network Monitor is now generally available

公式ブログ:

Monitor hybrid connectivity with Amazon CloudWatch Network Monitor

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon CloudWatch Network Monitor を AWS-Azure のサイト間 VPN 構成で使ってみた

 

★★CloudWatch Container InsightsがクロスアカウントでのEKSの観測をサポート

 

Management & Governance: CloudWatch

CloudWatch Container Insightsによって、クロスアカウントでEKSのオブザーバビリティを得られるようになりました!
中央アカウントでパフォーマンスの監視や分析、トラブルシューティングを集約して行うことが可能となり、組織のコンテナワークロード運用が簡素化されます。

Amazon CloudWatch Container Insights launches cross-account observability for Amazon EKS

 

Management系: その他

 

★★Configルールの最大数がアカウントおよびリージョンごとに1000へ増加

 

Management & Governance: Config

Configのアカウントおよびリージョンごとのルール最大数が、400(引き上げリクエスト可)から1000(引き上げリクエスト不可)に増加しました!
デプロイされたすべてのルールの合計に適用され、コンプライアンスの範囲を制限せずにルールを作成可能です。

AWS Config now supports 1000 AWS Config rules per AWS Region per account

 

★★Console Mobile AppがAWSサービスへの統合されたモバイルエクスペリエンスを提供

 

Management & Governance: Management Console Mobile Application

iOS向けのConsole Mobile Appにて、AWSサービスへの統合モバイルエクスペリエンスが提供されました!
EC2, RDS, S3などのサービスはネイティブにリソース情報や管理機能にアクセス可能で、詳細情報へはシームレスにブラウザページを開いて確認することもできます。

AWS announces an integrated mobile experience for AWS services in the AWS Console Mobile App

 

★Managed Service for Prometheusが顧客管理KMSキーに対応

 

Management & Governance: Managed Service for Prometheus

Managed Service for Prometheusが、KMSで管理された顧客管理キーをサポートしました!
AWS所有のKMSキーによるデフォルト暗号化の代わりに、Prometheusワークスペースに存在するデータを暗号化することができます。

Amazon Managed Service for Prometheus now supports customer managed KMS keys

 

★AWS Launch WizardがSAP ASEデータベースのデプロイ自動化に対応

 

Management & Governance: Launch Wizard

AWS Launch Wizardが、SAP HANAに加えてSAP ASEデータベース上のSAP NetWeaverアプリケーションに対するデプロイを自動化できるようになりました!
また、デプロイされたEC2を追加のVirtual IPおよびホスト名で構成することが可能です。

Automate deployment of SAP systems on ASE databases with AWS Launch Wizard

 

Analytics系

 

★★★OpenSearchがNeural Searchでマルチモーダルをサポート

 

Analytics: OpenSearch

OpenSearchのNeural Searchにマルチモーダルサポートが追加されました!
Bedrockのmultimodal APIと統合することで実現し、embeddingされた画像とテキストを含むコンテンツのベクトル検索をOpenSearch APIで実行することができます。

Amazon OpenSearch Service adds multimodal support for Neural Search

 

★★【Preview】EMR ServerlessがLake Formationによる詳細なアクセス制御に対応

 

Analytics: EMR

EMR ServerlessによるLake Formationを用いて詳細なアクセス制御を行う機能がプレビューリリースされました!
EMR ServerlessのSparkジョブにて、S3に保存されたデータに対するきめ細やかなポリシーを適用、データレイクのセキュリティが強化されます。

Amazon EMR Serverless supports fine-grained access control via AWS Lake Formation (Preview)

 

★Clean RoomsがISOとSOCに対する認証を追加

 

Analytics: Clean Rooms

Clean RoomsにおけるISOとSOCへの認証が拡大されました!
企業や顧客の情報の機密性、完全性、可用性に影響する情報セキュリティのリスクが適切に管理されていることが保証され、コンプライアンスのために証明書やレポートのコピーをArtifactからダウンロードすることができます。

AWS Clean Rooms expands support for customer compliance with ISO and SOC

 

Machine Learning系

 

★★SageMakerのモデル並列ライブラリが提供され、トレーニングが最大20%高速化

 

Machine Learning: SageMaker

SageMaker model parallel library(SMP)のメジャーバージョンがリリースされました!
PyTorch Fully Sharded Data Parallel(FSDP) APIと互換性があり、モデルを自動で並列処置させることで深層学習トレーニングを数行のコードで最大20%高速化できます。

SageMaker model parallelism now provides up to 20% speed up with less code change

公式ブログ:

Amazon SageMaker model parallel library now accelerates PyTorch FSDP workloads by up to 20%

 

★★AWS NeuronがPyTorch 2.1とLlama-2 70bモデル推論に対応

 

Machine Learning: Neuron

機械学習向けEC2インスタンスのInferentiaとTrainium用のSDKであるAWS Neuronが、バージョン2.16でLlama-2 70bモデルのInf2での推論とPyTorch 2.1のベータサポートを追加しました!
Mistral-7bモデル推論やAmazon Linux 2023のサポートも含まれます。
Trn1およびInf2インスタンスへのモデルデプロイは現状米国の各リージョンでのみ可能です。

AWS Neuron adds support for PyTorch 2.1 and Llama-2-70b model inference

 

Developer系

 

★★CodeCatalyst Dev EnvironmentsがVPCに対応

 

Developer Tools: CodeCatalyst

CodeCatalyst Dev EnvironmentsからVPCに接続できるようになりました!
パブリックインターネットを経由せずに、VPCリソースに対してAPI呼び出しを行ったり、データベースへアクセスしたりすることができます。

Amazon CodeCatalyst Dev Environments now supports Virtual Private Cloud

 

★★CodeCatalyst Dev EnvironmentsがSSH接続をサポート

 

Developer Tools: CodeCatalyst

CodeCatalystのDev Environmentsへ、Session Manager経由でSSH接続できるようになりました!
Cloud9使用時には実施できなかったポート転送やファイルのアップロード/ダウンロードといった機能が実行可能となり、体験が改善されています。

Announcing SSH support for Amazon CodeCatalyst Dev Environments

DevelopersIO記事:

Amazon CodeCatalyst の開発環境へ簡単に SSH 接続できるようになりました

 

★★Cloud9がAmazon Linux 2023をサポート

 

Developer Tools: Cloud9

Cloud9でAmazon Linux 2023を起動できるようになりました!
Amazon Linux 2よりも長期のサポートが提供されます。
インストールされているソフトウェアやバージョンが異なる場合があるため、注意が必要です。

AWS Cloud9 now supports Amazon Linux 2023

 

★CodeCommitでCustomer Managed Key(CMK)がサポート

 

Developer Tools: CodeCommit

CodeCommitにてカスタマー管理キー(CMK)が利用できるようになりました!
AWS管理のKMSキーの代わりに既存またはインポートしたCMKを使用し、CodeCommitリポジトリを暗号化することができます。

Announcing Customer Managed Key (CMK) support in AWS CodeCommit

 

Front-End系

 

★★AppSyncがGraphQL APIに対する3つのコントロールを追加

 

Front-End Web & Mobile: AppSync

AppSyncが、GraphQL APIの動作に対するコントロールを3つ追加しました!
Resolver実行の最大数、データクエリのネストに対する最大の深さ、イントロスペクションクエリの無効化が設定可能で、パフォーマンスの維持やセキュリティ向上に繋がります。

AWS AppSync provides additional configurations to manage GraphQL API usage

DevelopersIO記事:

AWS AppSync でイントロスペクション無効化ができるようになりました

 

Business系: Connect

 

★★【Preview】Amazon Connect agent workspaceがサードパーティアプリのコンテキストビューをサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectのagent workspaceにて、サードパーティアプリケーションで特定のアクションを実行する機能がプレビューで利用可能になりました!
顧客の情報からデータを自動で検索して注文リストを確認するなどのアクションが行えます。

Amazon Connect agent workspace supports contextual views for third-party apps (preview)

 

★★Amazon Connect Contact Lensがコンタクトを検索するAPIを提供

 

Business Applications: Connect

Amazon Connect Contact Lensにて、APIでコンタクトが検索できるようになりました!
コンタクト属性や会話内のキーワードをプログラムで検索可能となり、独自のアプリケーションやカスタムUIで利用することができます。

Amazon Connect Contact Lens launches new API to search for contacts

 

★★Amazon Connectがエージェントの熟練度に応じたコンタクトのルーティングに対応

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectが熟練度(proficiency)の作成に対応し、熟練度に応じたカスタムルーティングができるようになりました!
顧客の問題の種類とエージェントの各スキルセットをマッチングし、その時々でビジネスに最適なルーティングを行えるようにします。

Amazon Connect now supports routing contacts according to the proficiency of agents

 

★★Amazon Connect Tasksのタスクと関連するコンタクトのリンクと追跡が簡易化

 

Business Applications: Connect

Amazon Connect Tasksにて、コンタクトIDを用いて関連するコンタクトとタスクを簡単にリンクし、追跡できるようになりました!
タスクの作業中にエージェントが行ったアウトバウンドコールなどを関連付けられるため、問題に対する解決への洞察や分析を行えます。

Amazon Connect Tasks now makes it easier to link and track tasks and associated contacts

 

★Amazon Connectがプロンプトに対する詳細なアクセス制御を提供

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectのプロンプト(保留音楽の音声ファイル)にて、リソースタグによる詳細なアクセス制御ができるようになりました!
コールフローで再生するプロンプトに対し、特定の部門の管理者のみが有名人の音声にアクセスし利用できる、といった制御が可能です。

Amazon Connect launches granular access controls (using resource tags) for prompts

 

★Amazon Connectが稼働時間に対する詳細なアクセス制御を提供

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectの稼働時間(hours of operation)にて、リソースタグによる詳細なアクセス制御ができるようになりました!
勤務時間にタグ付けし、人事管理者のみが各エージェントの勤務時間を確認および編集するように設定することが可能です。

Amazon Connect launches granular access controls (using resource tags) for hours of operation

 

Business系: その他

 

★★Amazon Chime SDK高解像度ビデオモードに対応

 

Business Applications: Chime SDK

Amazon Chime SDKが、1080p Webカメラビデオと4K画面共有をサポートする高解像度WebRTCセッションをサポートしました!
最大2.5Mbpsのビデオエンコード、最大30fpsのフレームレート、VP9, AV1, SVCに対応し、より高品質なビデオ体験を得られます。

Amazon Chime SDK now supports new high-definition video modes

 

★★AppFabricで7アプリケーションが新たに対応

 

Business Applications: AppFabric

AppFabricが、Atlassian ConfluenceやPagerDutyなど新たに7種類のSaaSアプリケーションをサポートしました!
合計で20のアプリケーションにおけるSaaS監査ログを集約し、セキュリティツールと簡単に接続して体制を強化できます。

AWS AppFabric now supports 7 additional applications

 

Migration系

 

★Application Discovery ServiceがVMwareのストレージ監視機能を追加

 

Migration: Application Discovery Service

Application Discovery Service Agentless Collectorにて、VMware vCenter 7.0以降で実行されたVMのストレージを監視できるようになりました!
移行において必要なブロックストレージの最小サイズを予測し、適切な割り当てに貢献します。

AWS Application Discovery Service adds storage monitoring for VMware

 

Satellite系

 

★Ground Stationがアラスカにアンテナ拠点を設置

 

Satellite: Ground Station

Ground Stationのアンテナ拠点がアラスカに設置されました!
AWSネットワークに接続されている12番目のアンテナ拠点となり、衛星への接続とデータ送受信の機会が増加します。
※現状日本のリージョンへはデータが配信されません

AWS Ground Station launches a new antenna location in Alaska

 

その他

 

★Marketplaceが複数エンティティの詳細を取得する読み取りAPIを提供

 

Others: Marketplace

MarketplaceのCatalog APIにBatchDescribeEntitiesが追加されました!
プライベートマーケットプレイスの管理者と販売者が、最大20のエンティティに関する詳細情報を1回のAPI呼び出しで取得できるため、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

AWS Marketplace launches read API that can get details on multiple entities at once

 

おわりに

 

今週も(クリスマス前だしきっと)どこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
実はWhat’s Newに載っていなかったので取り上げていませんが、カナダ西部にCalgaryリージョンができていたり、
東京リージョンのBedrockでClaude 2.1が利用可能になっていたりと実は盛りだくさんな週でした。
Aurora PostgreSQLとAmazon Connect関係が飛び抜けて多いですね!

 

Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。