2025/1/13〜2025/1/19のAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ

目次

はじめに

 

1月3週のAWSアップデートを振り返ってみました!

 

可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!

 

ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!

アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)

 

Compute系

 

★★EC2 Image BuilderがWindows ISOファイルからAMIへの直接変換をサポート

 

Compute: EC2

EC2 Image Builderで、Windows ISOファイルからAMIへ直接変換できるようになりました!
複雑な手順を伴う既存のプロセスから大幅に簡素化され、独自のISOをEC2やWorkspacesで利用しやすくなります。

EC2 Image Builder simplifies converting Windows ISO files to AMIs

 

★Elastic Beanstalkがスポット割り当て戦略の拡張をサポート

 

Compute: Elastic Beanstalk

Elastic Beanstalkのスポット割り当て戦略にオプションが追加されました!
デフォルトの容量最適化に加え、容量最適化優先、最低価格、価格容量最適化が選択可能になり、ワークロードに応じて価格と可用性のバランスを柔軟に調整できます。

AWS Elastic Beanstalk adds additional Spot allocation strategies

 

Database系

 

★★Redshiftが新しい地理空間H3インデックス関数をサポート

 

Database: Redshift

Redshiftが対応するHexagonal Hierarchical Geospatial Indexing System(H3)インデックスに新しい関数が2つ追加されました!
H3セルIDの重心を返すH3_Centerと境界を返すH3_Boundaryで、大規模な空間クエリがさらに利用しやすくなります。

Amazon Redshift announces support for two new geospatial H3 Indexing functions

 

★MemoryDBがService Quotasをサポート

 

Database: MemoryDB

MemoryDBのクォータがService Quotasで確認できるようになりました!
サポートチケットを発行せずにクォータの増加リクエストが行え、自動承認されるため、サービスの利用と管理が容易になります。

Amazon MemoryDB now supports Service Quotas

 

★ElastiCacheがService Quotasをサポート

 

Database: ElastiCache

ElastiCacheのクォータがService Quotasで確認できるようになりました!
サポートチケットを発行せずにクォータの増加リクエストが行え、自動承認されるため、サービスの利用と管理が容易になります。

Amazon ElastiCache now supports Service Quotas

 

Storage系

 

★★★S3 Tablesが5リージョンで新たにサポート

 

Storage: S3

S3 Tablesが、東京、フランクフルト、アイルランド、ロンドン、ストックホルムの各リージョンで利用可能になりました!
Apache Iceberg形式をサポートするオブジェクトストアで、継続的なテーブル最適化により高いパフォーマンスを発揮します。

Amazon S3 Tables are now available in five additional AWS Regions

 

Integration系

 

★★Step Functionsが36サービスのアクションとの統合をサポート

 

Application Integration: Step Functions

Step Functionsが、新たに36サービスのアクションを実行できるようになりました!
End User MessagingやAmazon Q Businessなどのサービスが追加されたほか、既存サービスからも1,000以上のアクションが追加されています。

AWS Step Functions adds integration for 36 services including AWS End User Messaging

 

Security系

 

★★Security HubがRoute 53 Resolver DNS Firewallとの統合をサポート

 

Security, Identity, & Compliance: Security Hub

Security HubがRoute 53 Resolver DNS Firewallと統合されました!
VPCから送信された、悪意のあるまたは低評価とされたドメインに対して行われたDNSクエリに関する結果をSecurity Hubで受け取れるようになります。

AWS Security Hub now integrates with Amazon Route 53 Resolver DNS Firewall

 

★Encryption SDK for Goがリリース

 

Security, Identity, & Compliance: Encryption SDK

データの暗号化と復号化を行うEncryption SDKのGo言語バージョンがオープンソースでリリースされました!
他の複数の言語と相互運用が可能で、どの言語で暗号化したデータも任意の言語で復号化が可能です。

AWS Encryption SDK for Go now generally available

 

Management系

 

★★★マネジメントコンソールがマルチアカウントでのサインインをサポート

 

Management & Governance: Management Console

コンソールがマルチセッションに対応し、複数のAWSアカウントへ同時にアクセスできるようになりました!
サブドメインが追加されることで実現し、異なるブラウザやプラグインを使用せずに、最大5つの異なるアカウントまたは同一アカウントの別エンティティでサインインできます。

The AWS Management Console now supports simultaneous sign-in for multiple AWS accounts

 

★★Resource Explorerが29リソースタイプをサポート

 

Management & Governance: Resource Explorer

Resource Explorerが新たに29のリソースタイプを検索できるようになりました!
acm:certificate, fsx:file-system, glue:crawler, mq:broker, route53:domainなどのリソースが追加されています。

AWS Resource Explorer supports 29 new resource types

 

★★User NotificationsがCloudFormationをサポート

 

Management & Governance: User Notifications

User NotificationsのリソースがCloudFormationに追加されました!
AWSからの様々な通知をコンソール、メール、Chatbot、モバイルアプリケーションへ送信する設定をIaCに組み込み、自動かつ効率的に展開できます。

Announcing AWS User Notifications GA on AWS CloudFormation

DevelopersIO記事:

[アップデート] AWS User Notifications が CloudFormation で設定できるようになりました

 

Analytics系

 

★MSK Express BrokersのM7gインスタンスが追加のインスタンスサイズをサポート

 

Analytics: MSK

MSKのExpressブローカーにて、M7gインスタンスに4つのインスタンスサイズが追加されました!
largeから16xlargeまでの7つのインスタンスから選択できるようになり、ワークロードを柔軟に実行することが可能です。

Amazon MSK announces support for additional Graviton-3 (m7g) instance sizes for Express Brokers

 

★MSK Connectがコネクタ設定の更新をサポート

 

Analytics: MSK

MSK Connectで、既存コネクタの設定を更新できるようになりました!
ソースやシンクの設定に変更があった場合、UpdateConnector API呼び出しによりシンクの送信先や処理設定などを1回で変更できます。

Amazon MSK Connect now supports updating connector configuration

 

Machine Learning系

 

★Amazon Q DeveloperがCloudZero向けプラグインをサポート

 

Machine Learning: Q Developer

Amazon Q Developer plugin for CloudZeroがリリースされました!
認証情報を設定し、@ cloudzeroで呼び出すことで、コンソール上でCloudZeroのコスト最適化プラットフォームを利用できます。

Amazon Q Developer plugin for CloudZero is now generally available

 

Business系

 

★★【Preview】Amazon Connectが永続的なエージェント接続をサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectとエージェント間の通信チャネルを永続的に維持する機能がパブリックプレビューで追加されました!
会話終了後も接続が維持されるため後続の通話へ速く応答できるようになり、米国などのテレマーケティング法に対応できます。

Amazon Connect now offers a public preview of persistent agent connections for faster call handling

 

★Amazon Connect Contact Lensダッシュボードが設定可能なグループ化とフィルターをサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connect Contact Lensのダッシュボードにて、カスタマイズ可能なウィジェット項目が追加されました!
ウィジェットレベルでフィルターやグループ定義、メトリクスの削除や追加などが行え、ニーズに最適化されたダッシュボードを作成できます。

Amazon Connect Contact Lens dashboards now provide configurable groupings and filters

 

★Amazon Connect Contact Lensが新しいリアルタイムダッシュボードをサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connect Contact Lensにリアルタイムダッシュボードが追加されました!
リアルタイムでエージェントのアクティビティを監視し、コンタクトの引き継ぎやエージェント状態に関する即時アクションの実行などが行えます。

Amazon Connect Contact Lens launches new real-time dashboard

 

★Amazon Connectのアウトバウンドキャンペーンがエージェントへ2秒以内の接続をサポート

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectのアウトバウンドキャンペーンにおいて、応答した顧客を2秒以内にエージェントへ接続する設定と、自動コール分類が追加されました!
米国などのテレマーケティング法に対応しながら、顧客エンゲージメントに対するエージェントの効率と生産性を向上させます。

Amazon Connect outbound campaigns can connect a call with an agent in under 2 seconds

 

End User系

 

★WorkSpaces PersonalとCoreがより大きな汎用バンドルをサポート

 

End User Computing: WorkSpaces

WorkSpaces PersonalおよびCoreにGeneralPurpose.4xlargeとGeneralPurpose.8xlargeのバンドルが追加されました!
開発における大規模コンパイルや研究における高度なシミュレーションなど、よりリソースを大量に消費するWindowsワークロードに適しています。

Announcing larger General Purpose bundles for WorkSpaces Personal and Core

 

Developer系

 

★★CodeBuildがテストの分割と並行処理をサポート

 

Developer Tools: CodeBuild

CodeBuildで実行するテストの分割と並行実行ができるようになりました!
プロジェクト内の複数のテストをシャーディングし、複数のコンピューティング環境で並行に実施することができ、効率と生産性が向上します。

AWS CodeBuild now supports test splitting and parallelism

 

★★CodePipelineがコンソールで新しいデバッグ機能をサポート

 

Developer Tools: CodePipeline

CodePipelineがコンソールで強化されたデバッグ機能を利用できるようになりました!
専用のデバッグページが提供され、簡素化されたパイプラインビューと、実行やアクションの詳細を伴うレイアウトにより、障害のデバッグを素早く行えます。

AWS CodePipeline introduces new debugging experience in AWS Management Console

DevelopersIO記事:

[アップデート] AWS CodePipeline のパイプライン実行時にステップやアクションの詳細情報を専用画面で確認できるようになりました

 

Media系

 

★Elemental MediaTailorがログのフィルタリングをサポート

 

Media Services: Elemental MediaTailor

Elemental MediaTailorがキャプチャするログをフィルタリングできるようになりました!
広告サーバーのインタラクションといったログタイプや、レスポンスなどのイベントでフィルタでき、必要なデータのみを収集することでコストを削減します。

AWS Elemental MediaTailor now supports log filtering

 

Cloud Finance系

 

★カーボンフットプリントツールが専用ページに移動

 

Cloud Financial Management: Billing and Cost Management

Customer Carbon Footprint Toolが、廃止予定のCost and Usage ReportsページからCost and Usage Analysis内の専用ページに移動しました!
過去36ヶ月間の二酸化炭素排出量データを、場所別およびサービス別で確認することができるツールです。

Customer Carbon Footprint Tool moved to a new dedicated page

 

その他

 

★Partner CentralがPartner Connectionsをリリース

 

Others: Partner Central

Partner Centralに、他のパートナーとの接続やコラボレーションを行うためのPartner Connections機能がリリースされました!
AIによる推奨事項をもとにパートナーのマッチメイキングを提供する接続検出機能と、マルチパートナーオポチュニティの作成および管理を行う機能が用意されています。

Start collaborating on multi-partner opportunities with Partner Connections

 

おわりに

 

今週もどこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
年末年始で少なめだったアップデートでしたが、段々数が増えてきましたね。

 

Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の(一部を除く)更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。

※記事執筆時点では凍結中につき、仮アカウントから発信しております

 

また、YouTubeにて毎週水曜12時から、前週のアップデートをラジオ感覚で振り返る #しむそくRadio も配信しております!
皆さんのフィードバックにより随時改善してまいりますので、是非チャンネル登録、視聴およびアンケートのご回答までしていただけると大変嬉しいです!

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