2023/11/6〜2023/11/12までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
11月2週のAWSアップデートを振り返ってみました。
今週は追うのが大変だったほどたくさんある上に、重要なアップデートも多く含まれています!
re:Inventは既に始まっている…?
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
引き続き、一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、速報記事をアップしている企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
Compute系
★★★LambdaのInitとRestoreフェーズにおけるトラブルシューティングが可能に
Compute: Lambda
LambdaにおけるInit(ランタイムの初期化)フェーズとRestore(SnapStartのスナップショットからの復元)フェーズにおけるエラーとタイムアウトをCLoudWatch Logsにレポートするようになりました!
実行中のエラー以外においてもトラブルシュートが容易にできるようになります。
AWS Lambda makes it easier to troubleshoot errors and timeouts of Init and Restore phase
★★LambdaがSQSからのスパイクワークロードに対する同時実行数を向上
Compute: Lambda
LambdaがSQSソース(EventBridge Pipes経由を含む)のイベントポーリングに対し、従来の5倍である1分あたり最大300の同時実行をサポートするようになりました!
イベントドリブンアーキテクチャにおける急激なスパイクに耐え、高速なメッセージング処理が可能となります。
AWS Lambda supports faster polling scale-up rate for Amazon SQS as an event source
★★共有されたWindows AMIが高速で起動する機能を追加
Compute :EC2
WindowsのAMIイメージを別のアカウントから共有した際、より高速に起動できるようになりました!
事前にプロビジョニングされたスナップショットをAMI所有アカウントから取得することで、起動時間の短縮を実現しています。
AWS adds ability for shared Windows AMIs users to enable faster launching
DevelopersIO記事:
[アップデート] Windows Server EC2の初回起動速度を最適化するオプションが共有AMIでも可能になりました
★★EC2 Image BuilderにAmazon Linux 2023とUbuntu 22.04 LTSが追加
Compute: EC2
EC2 Image BuilderでAmazon Linux 2023とUbuntu 22.04 LTSのイメージを利用できるようになりました!
これらのOSのマネージドイメージをベースとしてカスタムイメージの作成パイプラインを構成することができます。
EC2 Image Builder adds Amazon Linux 2023 and Ubuntu 22.04 LTS managed image support
★LambdaがKafkaイベントソースに対する自動スケーリングを強化
Compute: Lambda
Apache KafkaまたはAmazon MSKをイベントソースとするLambdaにおける自動スケーリングが改善されました!
Kafkaのイベントソースマッピングが最大スループットに到達する速さが2倍になり、大量のメッセージを短時間で受信するワークロードを中心に処置遅延を削減します。
AWS Lambda enhances auto scaling for Kafka event sources
★Batch配列ジョブが配列サイズ環境変数をサポート
Compute: Batch
AWS Batchにて、配列サイズを配列ジョブの環境変数として公開することができるようになりました!
アプリケーションで並列処理のためにデータを分割する場合などの用途で配列サイズの値を活用することができます。
AWS Batch array jobs now support array size environment variable
★NICE DCVが2023.1をリリースし、WebAuthnリダイレクトをサポート
Compute: EC2
リモートディスプレイプロトコルであるNICE DCVにバージョン2023.1がリリースされました!
WebAuthnリクエストのリダイレクトによるFIDO2認証システムへの送信などの新機能やCPU使用率の削減、メトリクス追跡などが追加されています。
NICE DCV releases version 2023.1 with support for WebAuthn redirection
Containers系
★★★ECS on FargateがSeekable OCIの選択的利用をサポートし、デプロイ時間を短縮可能に
Containers: ECS
ECS on Fargateが、Seekable OCIをコンテナイメージに対して選択的に利用できるようになりました!
小さいイメージではSOCIインデックスを作成せず、遅延ロード(lazy loading)を行いたい大きなイメージでは作成するようにすることで、全体的なデプロイやスケールの効率化が期待できます。
AWS Fargate now enables Amazon ECS tasks to selectively leverage SOCI
★★★CloudWatch Container InsightsがEKSに対するオブサーバビリティを向上
Containers: EKS
CloudWatch Container InsightsにおけるEKSのオブサーバビリティが強化されました!
アドオンをインストールすることで、コンテナレベルおよびコントロールプレーンのパフォーマンスやKube-stateなどを容易に観測できるようになります。
Amazon CloudWatch Container Insights launches enhanced observability for Amazon EKS
★EKS Anywhereがコンソール/CLI/APIでの購入に対応
Containers: EKS
EKS AnywhereのEnterpriseサブスクリプションをセルフサービスで購入できるようになりました!
コンソールでの数回のクリック、またはAPI、CLIを通して簡単に購入可能で、他のAWSの請求と同様に処理されます。
Amazon EKS Anywhere now supports self-service Enterprise Subscription purchases
Database系
★★★Aurora MySQLがRedshiftとzero-ETLで統合
Database: RDS
Aurora MySQL(3.05以上またはServerless v2)とRedshift(RA3以上またはServerless)のzero-ETL統合がGAとなりました!
Auroraのペタバイト規模のトランザクションデータを簡単かつほぼリアルタイムで分析、機械学習への利用が可能となります。
AWS announces general availability of Amazon Aurora MySQL zero-ETL integration with Amazon Redshift
公式ブログ:
Amazon Aurora MySQL zero-ETL integration with Amazon Redshift is now generally available
DevelopersIO記事:
Amazon RedshiftへのAurora MySQL zero-ETLが一般提供を開始しました
★★★RDS Performance InsightsがCloudWatchへのエクスポートに対応
Database: RDS
RDS Performance Insightsで取得されたメトリクスをCLoudWatchにエクスポートできるようになりました!
構成済みとカスタムのいずれも対応し、CLoudWatchダッシュボードへの追加や他のメトリクスとの統合、アラームの設定を簡単に行えます。
Amazon RDS Performance Insights supports exporting dashboards to CloudWatch
★★★Aurora Global Database for PostgreSQLがWrite Forwardingに対応
Database: RDS
Aurora Global Database for PostgreSQLにて、MySQLと同様にWrite Forwardingが利用できるようになりました!
セカンダリリージョンのWriteリクエストをプライマリリージョンに転送することが可能となり、アプリケーションの構成が容易となります。
Amazon Aurora Global Database for PostgreSQL now supports write forwarding
★★★Aurora PostgreSQLがOptimized Readsに対応
Database: RDS
Aurora PostgreSQL 14.9および15.4のr6gd/r6idインスタンスにて、Optimized Readsが利用可能になりました!
クエリのレイテンシーを最大8倍削減し、RAGで用いられるpgvectorによるベクトル検索における1秒あたりのクエリ数が最大9倍まで増加します。
AWS announces Amazon Aurora PostgreSQL Optimized Reads
★★★RDS for MySQLの書き込みスループットが最大3倍に増加
Database: RDS
RDS for MySQL 8.0.35以降にて、書き込みスループットが最大3倍となりました!
追加料金不要で、8.0.34以前のインスタンスはマイナーバージョンアップグレードを行うことで自動適用されます。
Amazon RDS for MySQL delivers up to 3X higher write throughput at no additional charge
★★★RDS for Oracleがマルチテナントに対応
Database: RDS
RDS for Oracleでマルチテナントがサポートされました!
EnterpriseまたはStandard Edition 2の19cまたは21cで利用可能で、スタンドアロンデータベースをPluggableへ移行することで統合し、リソース使用率の向上やライセンス削減が実現できる可能性があります。
Amazon RDS for Oracle now supports Oracle Multitenant
SunnyCloud記事:
【アップデート】Amazon RDS for OracleでOracle Multitenantがサポートされました
★★RDS ProxyがRDS Multi-AZクラスターに対応
Database: RDS
RDS Proxyが、2つの読み取り可能スタンバイを持つMulti-AZクラスターでも利用できるようになりました!
Multi-AZクラスターのメリットと、RDS Proxyによるスケーラビリティのメリットを両方とも活用したアーキテクチャを構成可能となります。
Amazon RDS Proxy now supports RDS Multi-AZ Deployments with two readable standbys
★★RDS ProxyがPostgreSQLの拡張クエリプロトコルに対応
Database: RDS
PostgreSQLの拡張クエリプロトコルを使用するアプリケーションがRDS Proxyに対応し、データベース接続を再利用できるようになりました!
接続が固定されることがなくなり、データベース効率とスケーラビリティが向上します。
Amazon RDS Proxy now supports PostgreSQL Extended Query Protocol
★★RDS for MySQL/MariaDBのM5インスタンスでOptimized Writesが利用可能に
Database: RDS
RDS for MySQLおよびMariaDBで、M5インスタンスでもOptimized Writeがサポートされました!
二重書き込みバッファを安全に削減することで実現し、書き込みスループットを最大2倍向上させることができます。
Amazon RDS Optimized Writes for MySQL and MariaDB now supports M5 database instances
★★Redshift Serverless向けの新しいコンピューティングコスト制御がリリース
Database: Redshift
Redshift Serverlessに、MaxRPUという新しいコンピューティングコストの制御設定が追加されました!
ワークグループ単位で日/週/月ごとに最大のRPU使用時間を設定して制御したり、任意のタイミングでRPUを制限したりすることで、コストの制御や予測が可能となります。
Amazon Redshift launches MaxRPU, a new compute cost control setting for Redshift Serverless
★★ElastiCacheがC7gnノードに対応
Database: ElastiCache
ElastiCacheが米国3リージョンでネットワーク最適化のGraviton 3を搭載したC7gnノードをサポートしました!
ネットワーク集約型の負荷が高いワークロードにおいて、最高の帯域幅(サイズにより最大30または40ギガビット)が提供されます。
Amazon ElastiCache now supports network-optimized C7gn Graviton3-based nodes
★★Database Activity StreamsがオンデマンドモードでKinesis Data Streamsのストリームを作成するように変更
Database: RDS
RDSのDatabase Activity Streamsを新規で有効化した際に作成されるKinesis Data Streamsのストリームが、デフォルトでオンデマンドモードになりました!
後からプロビジョニングモードへ変更可能です。
ストリームの量に応じてシャードを柔軟に調整することができますが、ワークロードによっては高額になるなど維持料金が変化するので注意しましょう。
Database Activity Streams creates Kinesis data streams in on-demand mode
★RDS for SQL Serverが2014 GDR, 2016 GDR, 2017 CU31 GDR, 2019 CU23のマイナーバージョンをサポート
Database: RDS
RDS for SQL Serverに以下のマイナーバージョンがリリースされました!
- SQL Server 2014 SP3 CU4 GDR – 12.0.6449.1
- SQL Server 2016 SP3 GDR – 13.0.6435.1
- SQL Server 2017 CU31 GDR – 14.0.3465.1
- SQL Server 2019 CU23 – 15.0.4335.1
Amazon RDS for SQL Server supports minor versions 2014 GDR, 2016 GDR, 2017 CU31 GDR, and 2019 CU23
★Cost Management上でMemoryDBのリザーブドノードに関する推奨事項を提供
Database: MemoryDB
Cost Explorerによる推奨事項に、MemoryDBのリザーブドノードが追加されました!
利用状況に応じて最適なオプションがリコメンドされ、数分でリザーブドノードを購入することができます。
AWS Cost Management now provides purchase recommendations for Amazon MemoryDB Reserved Nodes
Network系
★★★CloudFrontがセキュリティダッシュボードを提供
Networking & Content Delivery: CloudFront
CloudFrontでセキュリティダッシュボードが確認できるようになりました!
アタッチされたWAFをもとに可視化したダッシュボードが表示され、インラインで特定のIPや国などを直接ブロックする操作も可能です。
Amazon CloudFront announces unified security dashboard
公式ブログ:
Introducing CloudFront Security Dashboard, a Unified CDN and Security Experience
Storage系
★★EBSスナップショットがパブリックアクセスブロックをサポート
Storage: EBS
EBSスナップショットに対するパブリックアクセスブロック機能が追加されました!
AMIと同様に、アカウント単位で全てまたは新規のスナップショットをプライベートに設定可能です。
デフォルトは無効のため、有効にする必要があります。
Amazon Elastic Block Store now supports Block Public Access for EBS Snapshots
DevelopersIO記事:
[アップデート] EBS スナップショットのパブリック共有をアカウントレベルでブロックする機能が追加されました。
★★Data Lifecycle Managerが事前および事後スクリプトの自動化に対応
Storage: EBS
Data Lifecycle Managerが、EBSスナップショット作成時のEC2による事前スクリプトおよび事後スクリプトの自動化をサポートしました!
SSMと連携し、アプリケーションと整合性のあるスナップショットの作成や、復元、クロスリージョン/アカウントコピーが自動で行えます。
公式ブログ:
New – Create application-consistent snapshots using Amazon Data Lifecycle Manager and custom scripts
★FSx for OpenZFSが大阪リージョンを含む10リージョンで利用可能に
Storage: FSx for OpenZFS
FSx for OpenZFSが大阪リージョンを含む10のリージョンをサポートしました!
OpenZFSファイルシステムを活用した、ミリ秒未満のレイテンシーと数GB/sのスループットを実現する共有ストレージサービスです。
Amazon FSx for OpenZFS is now available in ten additional AWS Regions
Integration系
★★★SQSがJSONプロトコルを正式サポート
Application Integration: SQS
SQSがJSONプロトコルに対応しました!
7月よりプレビューとなっていた機能で、従来のプロトコルから最大23%のレイテンシを削減し、パフォーマンスが向上します。
Amazon SQS announces support for JSON protocol
★★SNS FIFOトピックのスループットが3000メッセージ/sに上昇
Application Integration: SNS
SNS FIFOトピックのスループットがデフォルトで10倍となり、毎秒3000メッセージとなりました!
既存および新規のトピックで自動適用されるため、申請不要でメッセージ配信のパフォーマンスと可用性を向上させることができます。
Amazon SNS increases default FIFO topic throughput by 10x to 3,000 messages per second
★★SQSがコンソール上でEventBridge Pipesと統合
Application Integration: SQS
SQSのコンソール上でEventBridge Pipesとの連携が容易にできるようになりました!
先日もKinesis Data Streamsで実装された機能で、ソースおよびターゲットにSQSを使うPipesを簡単に構築することができます。
Amazon SQS announces Amazon EventBridge Pipes console integration
★★EventBridgeのイベントバス向けのCloudWatchメトリクスが追加
Application Integration: EventBridge
EventBridgeのイベントバスに対する22のCloudWatchメトリクスが追加されました!
独自アプリケーションやサーボパーティのSaaSなどを利用している際のパフォーマンスやレイテンシーを可視化できます。
Amazon EventBridge now supports over 20 new Amazon CloudWatch Metrics for event buses
★MWAAがApache Airflow version 2.7をリリースし、Deffarable Operatorsをサポート
Application Integration: MWAA
End-to-EndのデータパイプラインサービスであるManaged Workflows for Apache Airflow (MWAA)がApache Airflow 2.7に対応しました!
また、Deffarable(遅延可能な) Operatorsに対応し、タスクの完了待機中に他のタスクを実行することでリソース効率が向上します。
Amazon MWAA now supports Apache Airflow version 2.7 and deferrable operators
Security系
★★GuardDutyのEKS脅威検知が機械学習により強化
Security, Identity, & Compliance: GuardDuty
GuardDutyのEKS脅威検知が、新しい機械学習を搭載しより強化されました!
Kubernetes監査ログイベントをモデル化することで、シークレットへの不審アクセスや不審コンテナのデプロイといった行為を検出することができます。
Management系
★★★Audit ManagerがBedrockに対する生成系AIフレームワークを導入
Security, Identity, & Compliance: Audit Manager
Audit ManagerにBedrock向けの生成系AIフレームワークが追加されました!
ベストプラクティスに対してどのように機能しているかを可視化し、コントロールを選択することで権限追跡や機密データのフラグ付け、問題アラートなどを行うことができます。
AWS Audit Manager introduces framework for generative AI on Amazon Bedrock
★★AWS Healthがライフサイクルイベント計画の可視性を向上
Management & Governance: Health
AWS Healthが、EKSバージョンの標準サポート終了など計画されたライフサイクルイベントの可視性を向上しました!
必要なアクションの完了をリソースレベルで追跡したり、組織のワークロード全体の状況を確認したりすることができます。
AWS Health provides improved visibility into planned lifecycle events
★★CloudFormation StackSetsにデプロイを高速化するConcurrencyModeが追加
Management & Governance: CloudFormation
CloudFormation StackSetsに新機能ConcurrencyModeが追加されました!
デフォルトのStrictFailureToleranceに対しSoftFailureToleranceが選択可能となり、失敗の数に関わらず最大同時実行数を維持することで、より並列で高速なデプロイを行います。
Deploy your stack sets faster with ConcurrencyMode in AWS CloudFormation
★★Control Towerがコントロールへのタグ付けをサポート
Management & Governance: Control Tower
Control Towerが、有効にしたコントロールにタグ付けできるようになりました!
コントロールリソースに対する管理、整理、フィルタリングなどを容易に行うことができるようになります。
AWS Control Tower now supports tagging for controls enabled in AWS Control Tower
★★Configがインベントリとコンプライアンスダッシュボードをサポート
Management & Governance: Config
Configにて、インベントリとコンプライアンスダッシュボードが利用できるようになりました!
Configの高度なクエリを作成せずに様々なコンプライアンス上のInsightsを確認し、非準拠リソースに関するレポートの作成が容易となります。
AWS Config launches inventory and compliance dashboards
★★Resilience Hubのレジリエンススコアが強化
Management & Governance: Resilience Hub
Resilience Hubのレジリエンススコア機能が強化され、より実用的な推奨事項が提供されるようになりました!
さらにEKSの運用に関する推奨事項が追加され、EKSを用いたワークロードの復元力を向上させることができます。
Announcing next generation Resiliency Scores for AWS Resilience Hub
★Service Management ConnectorによりAWS HealthとOpsCenterがJira Cloudと統合
Management & Governance: Service Management Connector
Jira Service Management (JSM) CloudとAWS HealthおよびSSM OpsCenterが統合されました!
Service Management Connector経由で接続し、JiraからHealthの情報取得やOpsCenterからの運用上の問題追跡と同期されたアクションを実行できます。
★Service Management ConnectorによりAWS HealthがServiceNowと統合
Management & Governance: Service Management Connector
ServiceNowとAWS Healthが統合されました!
Service Management Connector経由で接続し、Healthイベントを受信・管理することができます。Organization全体のイベント監視も可能です。
AWS Health enhances integration via AWS Service Management Connector for ServiceNow
★SAPアプリケーションのデプロイにLaunch Wizard APIを利用可能に
Management & Governance: Launch Wizard
Launch WizardでSAPアプリケーションをデプロイする際、コンソールに加えてAPIが利用できるようになりました!
SDKやCLIを用いてプログラム的にSAPワークロードを展開することができます。
Deploy SAP applications programmatically using AWS Launch Wizard APIs
Migration系
★★MGNがApp2Containerを用いたリプラットフォームに対応
Migration: Application Migration Service
MGNがAWS App2Containerを使用したリプラットフォームをサポートしました!
移行された.NETまたはJavaのアプリケーションをコンテナ化し、ECS/EKS/App Runnerへデプロイすることができるようになります。
AWS Application Migration Service supports AWS App2Container Replatforming
★Application Discovery Serviceがネットワークプロキシを介した通信をサポート
Migration: Application Discovery Service
Application Discovery ServiceのAgentless Collectorが、HTTP/HTTPSプロキシ経由でAWSへの全ての通信をルーティングできるようになりました!
AWSへの直接ルートを構成する必要なく、collectorをデプロイすることが可能です。
AWS Application Discovery Service adds support for communication through network proxy
Analytics系
★★★OpenSearchがNeural Searchに対応
Analytics: OpenSearch
OpenSearch 2.9にてNeural Searchがサポートされました!
自然言語クエリとembeddingsによるセマンティック検索が可能なほか、SageMakerやBedrockが管理するembeddingsモデルとの統合もできるようになっています。
Amazon OpenSearch Service introduces Neural Search
★★QuickSightがSPICEでFLOAT型をサポート
Analytics: QuickSight
QuickSightがSPICEデータセットに対しFLOAT(浮動小数点)型をサポートするようになりました!
従来のFIXED型は小数点以下4桁まででしたが、FLOATでは有効数字16桁までの高精度をカバーできます。
QuickSight launches FLOAT data type support for SPICE datasets
DevelopersIO記事:
[アップデート] Amazon QuickSight の 10進数(Decimal)型に Float が追加されました
★★Glue Studio Visualがインタラクティブなデータプレビューをサポート
Analytics: Glue
Glue StudioのETLビジュアルインターフェースにて、インタラクティブなデータプレビュー機能がリリースされました!
データスキーマが自動的に推測され、データセットに対するジョブを実行する前に結果を視覚的に確認することができるようになります。
Glue Studio Visual now supports interactive data previews
★★MSKの過剰パーティショニングをTrusted Advisorで検知可能に
Analytics: MSK
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka(MSK)の過剰なパーティションをTrusted Advisorでチェックできるようになりました!
各ブローカーごとの推奨パーティションに基づきチェックを行い、過剰パーティショニングによるパフォーマンスへの影響を抑えることができます。
Amazon MSK adds check for too many partitions to AWS Trusted Advisor
Machine Learning系
★★SageMaker Canvasが高度なモデル構築とモデルリーダーボードを提供
Machine Learning: SageMaker
SageMaker Canvasで、トレーニング方法やアルゴリズムなどモデル構築を高度にカスタマイズできるようになりました!
併せてモデルリーダーボードが利用可能となり、モデル構成の主要なパフォーマンスメトリクスを確認することができるようになっています。
Build ML models w/ advanced configurations, gain Model Leaderboard visibility on SageMaker Canvas
★★Comprehendが信頼性と安全性を強化する機能を追加
Machine Learning: Comprehend
Comprehendが、テキストベースのコンテンツにおける信頼性と安全性を強化するための新機能をサポートしました!
生成系AIアプリケーションなどにおいて、ヘイトなどの毒性検出機能と、安全でないプロンプトにフラグを立てる機能により、不適切な使用を防ぐようにします。
Amazon Comprehend launches new trust and safety features
★★Lex V2が選択的な会話ログキャプチャに対応
Machine Learning: Lex
Lex V2において、会話ログを選択的にキャプチャできるようになりました!
デフォルトで会話ログを有効にできないワークロードにおいても、特定セグメントのテキストまたは音声を選択的に保存することができます。
Amazon Lex introduces Selective Conversation Log Capture for Amazon Lex V2
Developer系
★★★CodeBuildがLambdaをサポート
Developer Tools: Lambda
CodeBuildでLambdaが利用可能になりました!
ビルド実行の新しいコンピューティング モードとして利用し、ソフトウェアパッケージの構築とテストをEC2と比べ低遅延で実行することができます。 制限事項が複数あるので注意が必要です。
AWS CodeBuild now supports AWS Lambda compute
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS CodeBuild の実行環境に AWS Lambda が選択出来るようになりました
★★Fault Injection Simulatorがシナリオとスケジュールに対応
Developer Tools: Fault Injection Simulator
Fault Injection Simulatorがシナリオとスケジュールをサポートしました!
シナリオはAWS管理のライブラリからターゲットと障害アクションを選択可能です。スケジュールでは試行を1回または定期的に実行できるようになります。
AWS Fault Injection Simulator announces scenarios and scheduled experiments
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Fault Injection Simulator でシナリオライブラリを使って手軽に複雑な障害シナリオを導入することが出来るようになりました
FrontEnd系
★★SESがVirtual Deliverability Managerによるメトリクス履歴の提供を60日間に延長
Front-End Web & Mobile: SES
SESがVirtual Deliverability Managerでアクセス可能なメトリクスの期間を30日から60日に延長しました!
配信率とエンゲージメント率について、キャンペーンの効果測定や障害のトラブルシューティングに関する深い洞察が得られます。
Amazon SES now offers 60 days of metric history in Virtual Deliverability Manager
★Device FarmがAndroidデバイスのテスト環境をアップデート
Front-End Web & Mobile:Device Farm
Device FarmによるAndroidデバイステスト用のバックエンド環境がアップデートされました!
テスト開始時間の短縮やリモードアクセスのパフォーマンス向上、最新ソフトウェアの提供などが行われています。 現時点でオレゴンリージョンのみ対応しています。
AWS Device Farm announces upgraded test environment for Android Devices
IoT系
★IoT SiteWiseがEasyEdgeにより追加のプロトコルをサポート
Internet of Things: IoT SiteWise
産業用機器からのデータ収集やモニタリングを行うサービスであるIoT SiteWiseが、Domaticaと統合しました!
EasyEdgeソフトウェアを用いることで、追加で10の産業プロトコルからのデータをより簡単に収集することができるようになります。
Extended Protocol Support for AWS IoT SiteWise Edge through EasyEdge
Media系
★★Kinesis Video StreamsによるWebRTCインジェストが利用可能に
Media Services: Kinesis Video Streams
Kinesis Video StreamsがWeb Real-time Communication (WebRTC) に準拠したカメラ、IoTデバイスなどからAWSクラウドへ映像と音声をリアルタイムストリーミングできるようになりました!
取り込んだメディアを再生、保存、または様々な分析に活用することができます。
Amazon Kinesis Video Streams WebRTC Ingestion is now generally available
Business系
★★Amazon Connectが顧客向けの常設チャットの提供をサポート
Business Applications: Connect
Amazon Connectによる常設(永続的)なチャットが利用できるようになりました!
後日問い合わせチャットを再開する際、以前の内容を引き継げるため、エージェントがより顧客に合ったサービスを提供することができます。
Amazon Connect now makes it easier to deliver persistent chat experiences for your customers
★Amazon ConnectがCloudTrailをサポートしたプロンプト設定を追加
Business Applications: Connect
Amazon Connectの音声再生に使われるプロンプトの設定UIが新しくなりました!
CloudTrailに対応し、プロンプトの追加、更新、削除のアクティビティが記録されるようになり、だれがいつ変更したかが可視化されます。
Amazon Connect prompts configuration page provides CloudTrail coverage
その他
★Partner CentralにNewsとEventsが追加
Others: Partner Central
AWS Partner CentralのページにNewsとEventが追加されました!
パートナーの取り組みや、AWSコミュニティに関連するイベントを確認できるようになります。
News and Events Feature in AWS Partner Central
おわりに
今週も(午後になっちゃったけど)どこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
このままre:Inventまでアップデートが増え続けるのか、大変だけど楽しみですね。
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。