2025/2/17〜2025/2/23のAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ
はじめに
2月3週のAWSアップデートを振り返ってみました!
可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!
アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)
Compute系
★Elastic BeanstalkがWindows Server 2025とWindows Server Core 2025をサポート
Compute: Elastic Beanstalk
Elastic BeanstalkでWindows Server 2025およびWindows Server Core 2025環境が利用できるようになりました!
.NET Framework 4.8.1および.NET 8.0がプリインストールされており、セキュリティとパフォーマンスが向上した環境で.NETアプリケーションを展開できます。
Amazon Elastic Beanstalk now supports Windows Server 2025 and Windows Server Core 2025 environments
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Elastic Beanstalk が Windows Server 2025 / Windows Server Core 2025 をサポートしました
Containers系
★★ECSがタスクあたり最大192vCPUをサポート
Containers: ECS
ECS on EC2にデプロイされたECSタスクに割り当てられる最大vCPUがのハード制限が10から192に増加しました!
より大きなサイズのEC2インスタンスを使って、リソースの競合を抑えながらタスクを効果的に起動させられます。
Amazon ECS increases the CPU limit for ECS tasks to 192 vCPUs
DevelopersIO記事:
[アップデート]Amazon ECS on EC2のCPU使用制限が最大192vCPUまで指定できるようになりました
Database系
★★Timestream for InfluxDBがリードレプリカをサポート
Database: Timestream
Timestream for InfluxDBインスタンスにリードレプリカを追加できるようになりました!
単一の書き込みエンドポイントを保ちながら複数インスタンスに読み取り負荷を分散し、分析や監視など読み取り中心ワークロードにおける可用性を向上させます。
Amazon Timestream for InfluxDB Adds Read Replica support
★★DMS Serverlessが包括的な移行前評価をサポート
Database: DMS
DMS Serverlessによるレプリケーションを行う際の移行前評価が行えるようになりました!
ソーススキーマとテーブルおよびターゲットの詳細情報から、移行の問題と推奨事項が提供され、スムーズな移行を促進します。
Announcing AWS DMS Serverless comprehensive premigration assessments
★★DMSが同種移行でマルチENIをサポート
Database: DMS
DMSで同種移行を行う際、マルチENIネットワークモデルとCredentials Vending Systemに対応しました!
複雑なネットワークの構成や認証情報の受け渡しが自動で簡単に行えるようになり、移行に伴う運用負荷が削減されます。
AWS Database Migration Service now supports Multi-ENI networking for homogeneous migrations.
★RedshiftとAurora PostgreSQLのzero-ETL統合が18リージョンでサポート
Database: Redshift
RedshiftとAurora PostgreSQLのzero-ETL統合が、大阪を含む18リージョンで新たに利用可能になりました!
Aurora PostgreSQLに書き込まれたデータを、即時かつ簡単にRedshiftで分析や機械学習ワークロードに利用することができます。
★RDS for PostgreSQLがマイナーバージョン17.4, 16.8, 15.12, 14.17, 13.20をサポート
Database: RDS
RDS for PostgreSQLがマイナーバージョンマイナーバージョン17.4, 16.8, 15.12, 14.17, 13.20に対応しました!
サイクル外のリリースとして、2025年2月13日のアップデートで発生したリグレッションの修正を含むバージョンとなります。
Amazon RDS for PostgreSQL supports minor versions 17.4, 16.8, 15.12, 14.17, 13.20
★RDS for MySQLがマイナーバージョン8.0.41と8.4.4をサポート
Database: RDS
RDS for MySQLにマイナーバージョン8.0.41と8.4.4がリリースされました!
既知の脆弱性、バグの修正、パフォーマンス改善、新機能の追加が含まれています。
Amazon RDS for MySQL supports new minor versions 8.0.41 and 8.4.4
Security系
★★AWS WAFがデータ保護の拡張とログ記録の強化をサポート
Security, Identity, & Compliance: WAF
AWS WAFにて、ログ内の機密データに対するデータ保護が拡張され、またログ記録のコンソール設定エクスペリエンスが向上されました!
ログが記録先へ送信される前に機密データをマスクできるほか、ログ記録設定で利用可能なオプションが表示され選択しやすくなります。
AWS WAF enhances Data Protection and logging experience
★★Network Firewallが自動化されたドメインリストとインサイトをサポート
Security, Identity, & Compliance: Network Firewall
Network Firewallにて、トラフィックログからの自動化されたドメインリストとインサイトが提供されるようになりました!
過去30日間のHTTP/HTTPSトラフィックから、頻繁にアクセスされるドメインととの洞察を簡単に取得でき、設定のカスタマイズと運用が効率化します。
AWS Network Firewall introduces automated domain lists and insights
Analytics系
★★CDKがData FirehoseストリームのL2コンストラクトをサポート
Analytics: Data Firehose
Data Firehoseの配信ストリームリソースが、CDK L2 Constructで定義できるようになりました!
ログなどのストリームデータをS3などへ配信するストリームを、IaCとしてTypeScriptなどで管理し、効果的に展開できます。
AWS CDK releases L2 construct support for Amazon Data Firehose delivery streams
★★EMR on EKSがLake Formationを使用したきめ細やかなアクセス制御をサポート
Analytics: EMR
EMR on EKSが、Lake Formationを使用した詳細なデータアクセス制御(FGAC)と、Glue Data Catalog Viewに対応しました!
EKSによるSparkジョブにおいて、テーブルや列などのレベルのアクセス制御や、複数エンジンからクエリ可能なビュー作成が可能です。
Announcing fine-grained access control via AWS Lake Formation with EMR on EKS
★MSKがApache Kafka 3.8をサポート
Analytics: MSK
Amazon MSKがApache Kafka 3.8に対応しました!
既存のZooKeeperクラスターや、新規のZooKeeperまたはKRAFTを使用したクラスターで利用でき、パフォーマンスを向上させるバグ修正や新機能が含まれています。
Amazon MSK adds support for Apache Kafka version 3.8
★EMR on EC2が実行中のクラスターにおける動的なインスタンスフリートの再構成をサポート
Analytics: EMR
EMR on EC2が、クラスターを起動中のままインスタンスフリートのアプリケーション設定を更新できるようになりました!
クラスターの終了や再起動不要で、SparkのエグゼキューターメモリやYARNのリソース割り当てなどの設定を行えます。
Dynamically update your running EMR cluster with reconfiguration for instance fleets
Machine Learning系
★★Bedrockが大阪とハイデラバードでサポート
Machine Learning: Bedrock
大阪とハイデラバードの各リージョンでBedrockが利用可能になりました!
いずれもクロスリージョン推論(APAC)経由でのClaude 3.5 Sonnet v2の利用や、Guardrailsに対応しています。
Amazon Bedrock now available in Asia Pacific (Hyderabad) and Asia Pacific (Osaka) regions
Business系
★★SES OutboundがMail Managerアーカイブへの送信をサポート
Business Applications: SES
SESにてAPIv2を使用してアウトバウンド送信を行う際、追加の送信先にMail Managerアーカイブを選択できるようになりました!
DKIM認証後のメッセージの検証や、コンソールからのメッセージの検索、S3へのエクスポートなどが利用できます。
SES Outbound now delivers to Mail Manager Archives
Front-End系
★★★Amplify HostingがSSRアプリケーションでIAMロールをサポート
Front-End Web & Mobile: Amplify
Amplify Hostingにて、SSRアプリケーションに対してIAMロールを利用できるようになりました!
環境変数による認証情報の管理なしで、安全にデータベースやシークレットなどAWSリソースへアクセスすることが可能です。
Amplify Hosting announces support for IAM roles for server-side rendered (SSR) applications
公式ブログ:
IAM Compute Roles for Server-Side Rendering with AWS Amplify Hosting
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS Amplify で SSR コンピューティングサービスに IAM ロールを付与できるようになりました
End User系
★AppStream 2.0がマルチセッションフリートで証明書ベースの認証をサポート
End User Computing: AppStream 2.0
AppStream 2.0がWindows OSでActive Directoryに参加しているマルチセッションフリートで証明書ベースの認証に対応しました!
マルチセッションのコストメリットを活用しながら、パスワードプロンプトなしでSSOでのログインを実現します。
Certificate-Based Authentication is now available on Amazon AppStream 2.0 multi-session fleets
Developer系
★★★CodePipelineがEC2へのネイティブデプロイをサポート
Developer Tools: CodePipeline
CodePipelineが、EC2インスタンスへ直接アプリケーションをデプロイできるようになりました!
SSM Agentを利用してデプロイを行い、AppSpecファイルを用いてCodeDeployで設定するよりもプロセスが簡素化されます。
AWS CodePipeline adds native Amazon EC2 deployment support
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS CodePipeline がデプロイプロバイダーに「EC2」をサポートし CodeDeploy を使わなくても直接デプロイできるようになりました
★★CodePipelineがEKSへのネイティブデプロイをサポート
Developer Tools: CodePipeline
CodePipelineがEKSクラスターへ直接デプロイを行えるようになりました!
プライベートネットワーク内のクラスターもコンピューティング環境不要で指定してパイプラインに追加できるため、プロセスが大幅に簡素化されます。
AWS CodePipeline adds native Amazon EKS deployment support
Cloud Finance系
★★★AWSがバックアップの支払い方法をサポート
Cloud Financial Management: Billing and Cost Management
AWSの請求に対して、バックアップの支払い方法を登録できるようになりました!
主となる支払い方法に問題が発生した際、未払いや支払い遅延のリスクを軽減し、AWSワークロードの中断を回避できます。
AWS announces Backup Payment Methods for invoices
DevelopersIO記事:
[アップデート] AWS のデフォルトの支払い設定で「バックアップの支払い」を有効化できるようになりました
★AWS Price List APIがPrivateLinkをサポート
Cloud Financial Management: Billing and Cost Management
AWS Price List APIでPrivateLinkによる接続ができるようになりました!
AWSで購入可能なサービスの製品および価格のカタログを取得するシステムが、インターネットを経由せずにAPIへアクセス可能です。
AWS Price List API supports AWS PrivateLink
おわりに
今週は連休明けるギリギリ?なアップデートまとめをお送りしました!
Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の(一部を除く)更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。
※記事執筆時点では凍結中につき、仮アカウントから発信しております
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