自分なりのJAWS DAYS 2024を楽しんできました #jawsdays2024 #jawsug

はじめに

 

2024/3/2に実施されたJAWS DAYS 2024に参加しました。
すでに多くの方がTwitterなどSNS上で #jawsdays2024 にてレポートをアップしてくださっています。
自分も流れに乗りつつ(ちょっと遅れましたが)、自分が感じたことを中心に書いていこうと思います。

 

JAWS (DAYS)との出会い

 

あなたのJAWSはどこから?

 

自分は2022/10のJAWS DAYS 2022でした。
オンライン開催でしたが、札幌でのサテライト会場に参加してみました。 JAWSというよりコミュニティイベント自体が初だったので、それなりにビビってました。

本編では誰とも会話しませんでしたが、懇親会に参加し、いろいろとお話させて頂きました。
が、人見知りなこともあり、どなたが居たか、何の話をしたかなどを 半分以上覚えていません。
初参加のイベントって、解像度が低すぎて記憶が定着しにくいですよね。 …ですよね?

あ、思い出したんですが、そういえばAzureのTシャツとGoogle Cloudのフリースを着てた気がします。

 

そんな初参加でしたが、その後何回か札幌のイベントに参加し、だいたいの顔と名前が一致するようになったのは2023年夏くらいだったかと思います。遅いよ。
夏ごろから登壇もするようになり、今では多くの方に認知頂けてありがたい限りです。
2023年10月には福岡開催のJAWS FESTAにも行きました。めちゃくちゃ楽しかった。

 

今回初参加、あるいはまだイベントに参加したことがないという方もいらっしゃるかと思います。
よほどつらい思いをしたとかでなければ、最低3回は同じコミュニティのイベントに(できれば懇親会まで)行くことをオススメします。
だんだんそのコミュニティに対する解像度が上がってくるし、顔と名前が一致する知り合いが増えてくるはずです。

自分みたいな極度の人見知りほど、LTなどで登壇するのが良いです。
懇親会で自分から話せなくても認知してもらえるし、話のネタもできるし、メリット盛りだくさんです。

 

最初は行くか迷っていた

 

実は、今回のJAWS DAYS 2024は当初行くのを迷ってました。
というのも、ちょうど3月入社予定で転職活動をしていたからです。

あ、余談ですが今月(2024年3月)より、KDDIアジャイル開発センター株式会社で活躍させていただくことになりました!
(転職・退職に関しては別に記事を書いています。出るか分からないけど…)

札幌在住なのもあって前日入りが必至でしたが、前日が初入社になるし、転職先によっては厳しいんじゃないかなと…
そんな感じで迷ってたら、個人サポーターもボランティアスタッフも瞬殺で埋まってました。
万が一行けないリスクあっても個人サポーターは申し込んでしまえばよかったかなとか思いつつ…

結局、3/1に東京本社で入社オリエンテーションを行うとのことだったので、ちょうどいい感じに行くことができました。
東京にいるのであれば行かない理由は無いです。ありがてえ。

 

実際に行ってみて

 

行って良かったと断言できます。めちゃくちゃ楽しかったです!

 

終始絶えない熱気

 

会場に着いてから出るまで、盛り上がりが途絶えることはありませんでした。
常に会話が盛り上がっていて、セッションも立ち見が出るものばかりで、コミュニティの大きさや個々/全体の熱気が凄まじいことを実感しました。
JAWSすげえ。

 

その時の気分で楽しみ方を決める

 

2フロア以上あるクラブイベントやフェスに行かれたことがある方なら分かると思うんですが、
タイムテーブルが発表されてから、この時間はどのDJ、どのバンドを観に行くみたいなマイセットリストを事前に作っておくことってよくあるんですよね。

で、実際にイベントへ行くと、ふらっと違うフロアでプレイしてるDJに感動したり、ラウンジで人と話したりがあるので、十中八九セットリスト通りに回れないんですよね。

でも、そういったその場の雰囲気や気分、偶然で体験が決まるのは楽しいし、イベントの醍醐味だと思っています。

今回のJAWS DAYSやAWS Summitのような大型イベントも同じで、予め行きたいセッションでセットリストを組んでおくけど、企業ブースのプレーリーカードを回ってスタンプを集めたり名刺交換やお話をしたり(疲れて休憩したり)、その時々の気分や状況で行動が決まるわけで、今回もそうでした。
でもそれが楽しい。
いくつかのセッションは聴き逃したり、別のセッションに浮気したりしたけど、実際に行ってみないと分からない楽しさがありました。
そして、それだけの魅力的なコンテンツが会場の至る所にあったのが今回のJAWS DAYSでした。

 

セッションは資料とアーカイブをチェックしよう

 

前項の理由で、セッションは視聴したかったものに全部参加できませんでした。
そもそも常に6セッションが同時並行してましたからね。かつてのageHaのクラブイベントですら最大で5フロアだったのに…!

ただ、多くのセッションの資料は登壇者の方がアップしてくださっているのと、アーカイブ動画も録画されており各セッションページにリンクが掲載されているので、参加できなかったセッションやもう一度観たいセッションをキャッチアップすることができます!
まだまだJAWS DAYS 2024を楽しめそうですね!

(可能な限りライブで参加することが登壇者の最大のリスペクトだと思います、が身体は今のところ分身できないのでそこは仕方ない)

 

参加して凄く良かったもの、または参加できなかったけど反応が大きかったり個人的興味が強かったりしたものをピックアップします。

 

【E-1】 CIer・SIer集まれ!!クライアントワークな私たちとAWSの良い関係を考えよう!

セッションページはこちら

クライアントワークの形で働かれているSIer/CIerの5名がパネルディスカッション形式で、いろいろな課題に対して顧客とうまく関係を築いていきながら業務を進めていくセッションでした。

自分自身、前職がまさにSIerの立場で、客先に常駐して顧客AWS環境をなんとかしていく立場だったので、サポート期限ドリブンなアップデートの話とか、どのように顧客を納得させながら技術的負債を解消し、アーキテクトの改善提案を推し進めて行くべきかの話とか、とにかくいろいろと自分にもグサグサ刺さりっぱなしな時間でした。
SIer/CIerの方はもちろん、多くの方に視聴頂きたい内容です!

 

【E-3】 ランチにまつわるちょっといい話

セッションページはこちら

道民の味方、コープさっぽろさんのランチセッションです。
給食が行き渡らない道内の小中学校に給食を届けるという事業に関して、SaaSやコンテナを用いたモダンな構成で構築・運用した話でした。

なお、セッションアンケートでは回答者全員の全項目が満点だったそうです。
ちょっといい話。

 

【B-6】 地方在住フルリモートワークエンジニアのリアル〜ジモトで"活きる"エンジニアライフ〜

セッションページはこちら

ここからの紹介は、被りなどで観れなかった(けどめちゃくちゃ観たかった)セッションについてです。

KDDIアジャイル開発センター株式会社の所属で、北は北海道から南は福岡までの各地方からリモートで働いている方々が集まり、パネルディスカッション形式で働き方について紹介し合うセッションでした。

これからの自分の働き方がフルリモートワークになるということもあり(というか今月にここへ入社したのですが)、是非どういった仕事の仕方をされているかを聴きたかったです。
まあ聴こうと思えばすぐ聴ける距離にいるけど…

 

【A-11】 AWSセンセーション私とみんなが作ったAWSセキュリティ

セッションページはこちら

Security Heroである臼田さんによる、いろいろとコアなセッションです。

前回のJAWS DAYS 2022で唯一のLV400セッションを展開され、これでもかというくらいGuardDutyのことを語られていたのが非常に印象に残っていました。
今回はGuardDutyに限らないAWSセキュリティ全般の万人向けなお話ですが、なんかもういろんな意味で資料のクオリティが凄いです。
それでいてAWSセキュリティの基礎に関するめちゃくちゃ有用な話が詰まっています。これ50分に収まったんですか??

 

その他にも紹介したい、キャッチアップして欲しいセッションはたくさんあります!
アーカイブ確認ついでにもう一度タイムテーブルを見返してみるといいかもしれません。

 

ワークショップやGameDayは積極的に参加しよう

 

聴講する形のセッションだけではなく、参加型のワークショップやGameDayもいくつかありました。
そのうちワークショップの1つはお手伝いとして、もう1つは普通に参加させて頂きました。

【E-6】 生成AIで社内文書検索!Bedrockの新機能でRAGアプリを簡単に作ってみよう

ワークショップページはこちら

お手伝いをさせて頂いたワークショップです。
みのるんさんによる、Amazon Bedrockの機能であるKnowledge Baseを使用して、生成AIモデルに社内文書を検索して答えさせるための簡単なアプリケーションを作成体験する内容でした。

ネットワークのトラブルがありながらも、柔軟な進行で多くの完走者を輩出していました。すげえ。
自分もヘルプがあったときにすぐ駆けつけられるよう待機していましたが、大きなトラブルやヘルプもなくほとんどただ立ってるだけの人になってしまってました。

手順については上記ページから飛べるQiitaの記事で公開されておりますので、是非試してみてください。
この1ヶ月でKnowledge Baseのアップデートもいくつか増えたため、少し調整すればより精度の良いアプリケーションが作れそうです!
※実施後のリソース消し忘れ(特にOpenSearch Serverless)による追加費用発生に注意!

 

【E-11】 Serverlessを高速化しよう!試して感じるパフォーマンスチューニング

ワークショップページはこちら

Fusic 清家さんによる、API Gateway, Lambda, DynamoDBを使用した簡単なサーバーレスのECサイトアプリケーションのパフォーマンス測定とチューニングを体験するワークショップでした。

こちらは普通に参加させて頂いたのですが、テザリングがうまくいかず自端末での実施は断念し、手順とデモを視聴する形に切り替えました。
自分は(Serverless Community Builderの立場でありながら)サーバーレスアプリケーションをプロダクションとして作ったり、パフォーマンスチューニングをしたりする経験が今まで無かったので、聴くだけでもめちゃくちゃためになりました。

手順とデプロイするアプリケーションに関しては上記ページのリンクのほか、GitHubに公開されておりますので、こちらのワークショップも実施してみることをおすすめします。

 

このほか、「Network Topology Titans」と題したAWS GameDayも開催されていました!
残念ながらワークショップのお手伝いと重複していまっていたため参加できませんでしたが、機会があったら是非実力試しをしたいです。

 

このように、実際に手を動かして考えることでAWSのサービスやアプリケーションを体験する機会がいくつかあるのもイベントの醍醐味です。
ワークショップの手順そのものは家でもできますが、後回しにしがちだったり、不明点やトラブルがあったときに解決が難しかったりします。
実際の現場で実施することで、ワークショップを熟知しているつよつよな方々の助けを借りながら、その場でスキルを身に付けることができるのは大きいです。

またGameDayに関しては、AWSに用意された模擬環境を使ってチームで協力して実際に問題を解いていくという、資格や参考書による勉強を活用しつつもそれらではカバーできない、実業務に近いコンテンツを体験できる貴重な機会です。
AWS Summitといった大型イベントなどでは是非優先的に申し込んでみてください。
毎回募集開始してすぐ満席になるとのことなので、乗り遅れないように要チェックです!

 

ぶっちゃけやりたいことの半分もできてない

 

常時6セッションが並行していたのもそうですが、とにかく参加者が多く、聴けなかったセッションもたくさんあったし、何より挨拶できなかった人がたくさんいました。申し訳ないです。
合間に20分くらい休憩していたものの、それ以外はフル稼働していたにも関わらず、減った名刺は55枚ほど…
もう2周くらいJAWS DAYS 2024を経験しないと、観たいセッションを網羅しつつ名刺を切らすまで挨拶することができない気がします。
まあやり残したことは次のイベントに持ち越しですね。

 

自分が出したCfXを考える

 

さて最後に、今回のJAWS DAYS 2024では、「CfX」という形でセッションの公募が行われていました。

CfXとは、CfPの拡張で、通常の登壇やパネルディスカッション形式にとどまらず、ワークショップなどの参加型コンテンツなど(会場で実施可能なことであれば)あらゆる形式で応募することができるとのことでした。

 

こんなCfXを出してました

さて、このCfXに、実は自分も(締め切り直前に駆け込みで)応募していました。

タイトルはズバリ 「RTA in JAWS DAYS 2024 Spring」 です!

 

…概要としては、事前に走者を募集し、決められたお題のアプリケーションを本番でいかに速く構築するかを競うというものです。
本家(?)よろしく、ただ記録を狙って走るだけでなく、走者ごとに様々な仕込みやテクニック(デプロイ方法、設定ファイルなど)を駆使して構築することで、こんな方法があったんだ、このテクニックを使うときにはこういう所に注意すればいいんだ、みたいな知見を共有することも目的にしようと考えていました。

(開催難易度はさておき)面白そうじゃないですか??

 

実際の(採用された)セッションを観て感じたこと

結局自分のCfXは非採択となったため、お披露目することはありませんでしたが、当日に採択された方々のセッションやワークショップに参加して、まだまだ自分の考えたものは内容の詰めやいろいろな考慮が甘かったかもなと実感しました。
具体的には、視聴者が「どういったサービスや技術を学べるか」「内容にキャッチアップし、一緒になって楽しめるか」という点が明確になっていること、また時間枠に対して適切な内容であるか、といった部分をもっと見返す必要があるなと思っています。

また、ネットワークの問題について、今後もし実現することになったときに最も苦慮することになるなと思っています。
休日の都内で、かつJAWS DAYS参加者だけでも1,000人近くいるのだから、回線の品質低下は起こり得ることです。
特にこの企画は秒を争うため、ネットワーク遅延がかなり致命的になり得ます。

今回は運営の方がWi-Fiを用意してくださり非常にありがたかったです。
ただそれでもキャパオーバーになるほどの人やトラフィックだったのと、1つのセッションで専有はさすがにできないだろうなと…
フェスとかでよくある移動型基地局やStarlinkを自前で用意するしかないか??

 

…と、いろいろと想像や検討が尽きないアフターJAWS DAYSでした。
みなさんもCfPやCfXといった登壇企画には積極的に応募することをオススメします。
事例や知見をアウトプットする意義ももちろんありますが、自身のアウトプットに関する分析や振り返りを行える数少ない機会にもなるので、完全にまとまったものが無い状態で提出しても問題ないです。

手始めにCloudNative Days Summer 2024 in SapporoのCfPを出して札幌に来ませんか!?
2024/4/9(月)23:59までですよ!

 

おわりに

 

かなりの長文で、3月ギリギリになりながらも、自分なりのJAWS DAYS 2024レポートを書いてアップすることができました!
やはり自分でレポートを書くと、しっかりイベントを振り返ることができて、どういったことが得られ、どういったことを今後の自分がやっていくべきなのかがある程度明確になった気がします。
文章力の足りなさも実感します…

今後もJAWSの大型イベントはじめ様々なコミュニティなどには参加していくとともに、直近で拝命したAWS Community Builder(Serverless)の立場としても今後積極的に発信を続けていきたいです。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
どこかのイベントでお会いしましょう!