2024/1/15〜2024/1/21までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ

目次

はじめに

 

1月第3週のAWSアップデートを振り返ってみました!

 

可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!
(今週も少なめ)

 

ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!

アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)

 

Compute系

 

★S3 on OutpostsがIPv6に対応

 

Compute: Outposts

S3 on OutpostsでIPv6がサポートされ、デュアルスタックエンドポイントからIPv6でOutposts上のS3バケットにアクセスできるようになりました!
PrivateLinkでも利用可能で、VPCからIPv6を使ってインターネットを経由せずS3 on Outpostsに接続できます。

Amazon S3 on Outposts enables support for IPv6

 

Containers系

 

★★★ECSがEC2インスタンスに対するmanaged instance drainingに対応

 

Containers: ECS

ECS on EC2のオートスケーリンググループにおいて、マネージドなdrainingがサポートされました!
インスタンスの終了時、実行中のタスクを自動で安全に停止および代替タスクを起動し、最大48時間終了を遅らせることで、ワークロードに影響を与えずに正常終了ができます。

Amazon ECS announces managed instance draining

公式ブログ:

Amazon ECS enables easier EC2 capacity management, with managed instance draining

 

Database系

 

★★★RDS for MySQLがマルチソースレプリケーションに対応

 

Database: RDS

RDS for MySQL 5.7.44/8.0.35以上にて、最大15のインスタンスをソースとした単一インスタンスへのレプリケーションが可能となりました!
複数シャードのマージや分析、長期バックアップの用途に最適です。

Amazon RDS for MySQL now supports multi-source replication

 

★RDS for Db2がクロスリージョン自動バックアップに対応

 

Database: RDS

RDS for Db2でクロスリージョン自動バックアップが利用できるようになりました!
他のDBエンジンと同じ対応リージョン間のレプリケートが可能で、災害復旧の際にリストアすることでセカンダリリージョンにワークロードを展開することができます。

Amazon RDS for Db2 now supports Cross-Region Automated Backups

 

★RDS for SQL ServerがTempDB設定のレプリケーションに対応

 

Database: RDS

RDS for SQL Serverが、Multi-AZ構成においてTempDBの設定をレプリケーションできるようになりました!
type, name, physical_name, size, max_size, growth, is_percent_growthなどをセカンダリホストに同期し、フェイルオーバー時のパフォーマンスを検証できます。

Amazon RDS for SQL Server Supports TempDB configuration replication

 

Storage系

 

★★EFSが一部のデータに対するIOPSを40%向上

 

Storage: EFS

EFSのElasticスループットモードにおいて、低頻度アクセスのデータに対する最大IOPSが65,000から90,000に引き上げられました!
高頻度データの最大IOPSは従来通り250,000で、機械学習やビッグデータ処理といった読み取り負荷の高いワークロードに有用です。

AWS announces higher read IOPS for Amazon Elastic File System

 

★★FSx for Windows File ServerのIOPSが最大400,000に増加

 

Storage: FSx

FSx for Windows File Serverが4GB/s〜12GB/sのスループット容量でIOPS上限を14%増加し、最大400,000IOPSをサポートするようになりました!
SQL ServerといったIOPS要件の高いデータベースなどのワークロードでコスト効率が向上します。

Amazon FSx for Windows File Server increases maximum IOPS level to 400,000

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon FSx for Windows File ServerのIOPSが最大400,000まで引き上げられました

 

Network系

 

★★NLBがACM経由で複数の証明書をサポート

 

Networking & Content Delivery: ELB

NLBがACMを介して複数のRSAおよびECDSA証明書に対応しました!
RSA 3072bit, ECDSA 256/384/521bitが新たに利用可能です。
ECDSAはRSAより小さなキーサイズと計算量で高いセキュリティ強度が提供され、通信の暗号化をより強力にすることができます。

Network Load Balancer now supports RSA 3072-bit, ECDSA 256/384/521-bit certificates via AWS Certificate Manager

 

Integration系

 

★★SNSがFCM HTTP V1 APIによるモバイルプッシュ通知に対応

 

Application Integration: SNS

SNSがモバイルプッシュ通知を配信する際、Google FirebaseのFCM HTTP V1 APIをサポートしました!
非推奨となったFCM v1 APIから、有効なキーファイルを提供することで切り替えることができます。
2024年6月1日までにFCM v1 APIからの移行を推奨します。

Amazon SNS now supports FCM HTTP V1 API for delivering mobile push notifications

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon SNS の FCM を使ったプッシュ通知がトークンベースの HTTP v1 API をサポートしたので、レガシー FCM API から移行してみた

 

Security系

 

★★Private CAがモバイル運転免許証向けのISO/IEC証明書発行に対応

 

Security, Identity, & Compliance: Certificate Manager

Private CAが、国際標準モバイル運転免許証(mDL)向けの証明書に対応しました! mDLで定められたISO/IEC 18013-5:2021で定義された形式での証明書を、可用性の高い認証局を使用して発行および管理できます。

AWS Private CA now helps issue ISO/IEC mobile driver’s license certificates

 

Developer系

 

★★CodeBuildがキャパシティ予約に対応

 

Developer Tools: CodeBuild

CodeBuildがフリートのキャパシティを予約できるようになりました!
ビルドやテストのレイテンシを削減し、高速なデプロイに貢献します。 日本では東京のみ対応で、バッチビルドやVPC接続では利用できません。

AWS CodeBuild announces support for reserved capacity

 

★★【Preview】OSS Redis ClientであるGLIDEが公開

 

Developer Tools: GLIDE

オープンソースのRedisクライアントであるGeneral Language Independent Driver for the Enterprise (GLIDE) for Redisがプレビューとして公開されました!
ElastiCacheとMemoryDBを含むRedisに対応し、Rustで実装され、PythonとNode.jsで利用可能です。

GLIDE for Redis, an OSS Redis client sponsored by AWS, now available in preview

 

★★Correttoが2024年1月の四半期アップデートを提供

 

Developer Tools: Corretto

Amazon CorrettoのLTSおよびFRバージョンによる四半期のアップデートが提供されました!
セキュリティや重要なアップデートを含むCorretto 21.0.2, 17.0.10, 11.0.22, 8u402がリリースされ、ダウンロード可能になっています。

Amazon Corretto January, 2024 quarterly updates

 

Analytics系

 

★★【Preview】Kinesis Data FirehoseがSnowflake Snowpipe Streamingを使用したSnowflakeへの配信をサポート

 

Analytics: Kinesis Data Firehose

Kinesis Data FirehoseがSnowflake Snowpipe Streamingと統合し、直接Snowflakeへ配信する機能がプレビューとなりました!
Kinesis Data Streamsを含む複数のソースから、数秒でSnowflakeに配信するストリームを簡単に作成できます。 バージニア北部、オレゴン、アイルランドで利用可能です。

Stream data into Snowflake using Kinesis Data Firehose and Snowflake Snowpipe Streaming (Preview)

 

★★EMR Studioの作成が簡素化され開始時間が短縮

 

Analytics: EMR

EMR Studioのコンソール上での作成が簡素化され、起動時間が短縮されました!
数回のクリックで対話型ワークロードとバッチワークロードを作成し、関連するAWSリソースも含めてセットアップされるため、迅速にIDEを含むワークスペースを開始できます。

Amazon EMR Studio announces a simplified create experience with improved start times

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon EMR Studio の簡易作成オプションが使えるようになり、ユースケースを選択するだけでワンクリックで EMR Studio を作成出来るようになりました

 

Business系

 

★★Amazon Connectで進行中のチャットにマネージャーが参加可能に

 

Business Applications: Connect

Amazon Connectにて、顧客と進行中のチャットにマネージャーが参加できるようになりました!
Contact Lensなどでエージェントと顧客のライブチャットを監視し、複雑な問題の際にマネージャーが参加することで、迅速な解決を促進します。

Amazon Connect now allows contact center managers to join ongoing chats

 

★Supply Chain Supply Planningモジュールが利用可能に

 

Business Applications: Supply Chain

Supply Chainにて、Supply Planningモジュールが利用できるようになりました!
施設全体で必要な適正量の在庫を正確に計画するための供給計画モデルで、必要な資材や在庫を決定および管理するのに有用です。

Announcing AWS Supply Chain Supply Planning

 

★Supply Chain Sustainabilityモジュールが利用可能に

 

Business Applications: Supply Chain

Supply Chainにて、Supply Sustainabilityモジュールが利用できるようになりました!
製品ライフサイクル評価、安全性に関する証明書、有害物質の情報など、製品に関する様々なコンプライアンスデータを要求、収集、監査できます。

Announcing AWS Supply Chain Sustainability

 

★Supply Chain N-Tier Visibilityモジュールが利用可能に

 

Business Applications: Supply Chain

Supply Chainにて、N-Tier Visibilityモジュールが利用できるようになりました!
取引パートナーを招待することで顧客や複数層のサプライヤーとのコミュニケーションを可視化し、需要と共有の管理を行うことで予測が改善されます。

Announcing AWS Supply Chain N-Tier Visibility

 

Front-End系

 

★★Location ServiceがCloudFormationによるAPIキーやリソース管理をサポート

 

Front-End Web & Mobile: Location Service

Location ServiceのCloudFormation管理が強化されました!
APIキーをCloudFormationで作成・管理・削除することができるほか、データを削除せずにLocationリソースのプロパティを変更することもできるようになり、リソース管理の効率が向上します。

Amazon Location Service launches CloudFormation support for API keys and resource management

 

Migration系

 

★★Transfer FamilyがSFTPコネクタへの静的IP割り当てに対応

 

Migration: Transfer Family

Transfer FamilyがSFTPコネクタに静的IPを設定できるようになりました!
コネクタの存続期間中はIPアドレスが固定されるため、IPホワイトリスト方式のアクセス制限を行うリモートSFTPサーバとの接続が可能です。

AWS Transfer Family provides static IP addresses for SFTP connectors

DevelopersIO記事:

[アップデート]AWS Transfer FamilyのSFTP/AS2コネクタにアカウント共通の固定IPが割り当てられるようになりましたhttps://dev.classmethod.jp/articles/transfer-family-connector-support-static-ip/

 

★★Transfer FamilyがAS2メッセージとMDN送信時の静的IP割り当てに対応

 

Migration: Transfer Family

Transfer Familyが、リモートAS2サーバへのメッセージ、および非同期メッセージ処理通知(MDN)を送信する際、静的IPアドレスを使用するようになりました!
AS2エンドポイントにおけるメッセージのやり取りにおいて、相手によるIP制限の要件に対応します。

AWS Transfer Family introduces static IPs for sending AS2 messages and MDNs

 

★★Migration Hubがガイド付きの移行とモダナイゼーションをサポート

 

Migration: Migration Hub

Migration Hubにて、移行とモダナイゼーションを加速するためのガイド付きテンプレートが提供されました!
あらゆる移行シーンに対応したテンプレートによりプロジェクト管理の簡素化とリスク軽減を実現し、AWS外から取り組みを開始できるようになります。

AWS Migration Hub Journeys – Prescriptive Guided Migration & Modernization

 

その他

 

★Marketplaceが将来の日付での契約に対応し、更新設定を簡素化

 

Others: Marketplace

Marketplaceが将来の日付で契約を事前予約することができるようになりました!
開始日を指定したオファーが受け入れられることで、特定日から始まる契約が作成され、更新設定の簡素化や、調達時間と運用負担の大幅な削減に貢献します。

Simplify AWS Marketplace renewals with new future dated agreements feature

 

おわりに

 

今週もどこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!
久々に土曜日にアップできた気がします…

 

Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。