2024/1/29〜2024/2/4までのAWSアップデートを振り返ってみた #しむそく #しまがじ

目次

はじめに

 

2月第1週のAWSアップデートを振り返ってみました!

 

可能な限りアップデートの内容を理解してまとめていますが、若干知識の浅いサービスや分野はコメントが軽めとなることがあります。ご了承ください。
一部のアップデートにおいて、AWS公式のブログと、各企業ブログなどへのリンクを参考として掲載しています!

 

ジャンルごとに大別しつつ、個人的に注目度が高いほど★を増やしています。
アツいアップデートだけ流し読みしたい場合は★★や★★★を追っていきましょう!

アップデートの見出しは日本語訳しています!(時期によっては既に日本語の記事が出ているものもあります)

 

Compute系

 

★★★パブリックIPv4アドレスに対する無料利用枠が開始

 

Compute: EC2

EC2インスタンスにアタッチされるパブリックIPv4アドレスに対する無料利用枠が追加されました!
作成から12ヶ月以内のAWSアカウントについて、使用中(起動中EC2にアタッチされている状態)のパブリックIPv4による月間750時間の使用が無料になります。

AWS Free Tier now includes 750 hours of free Public IPv4 addresses, as charges for Public IPv4 begin

 

★★EC2がスポットインスタンスの新しい価格保護を追加

 

Compute: EC2

EC2のAuto ScalingまたはFleetにおける新しい価格保護が利用できるようになりました!
vCPU/メモリなど属性ベースでインスタンス要件を表す際、スポットインスタンスの価格要件をオンデマンド価格の割合として定義するメカニズムで、確実なコスト削減を実現します。

Amazon EC2 added new price protection for attribute based instance selection

Sunny Cloud記事:

【アップデート】属性ベースのインスタンス タイプにより、スポット インスタンスの新価格がサポートされました

 

★Research and Engineering Studio on AWS 2024.01がリリース

 

Compute: Research and Engineering Studio on AWS

HPC向けのオープンソースWebポータルであるResearch and Engineering Studio(RES) on AWSの2024.01がリリースされました!
プライベートサブネットへのRESデプロイなどが追加されたほか、東京を含む4リージョンでも新たにサポートされています。

Research and Engineering Studio on AWS, Version 2024.01 is now available

 

Containers系

 

★★FinchがWindowsで利用可能に

 

Containers: Finch

Linuxコンテナを構築・実行・公開するオープンソースツールであるFinchがWindowsで利用できるようになりました!
ECR認証情報ヘルパーやCDKと統合し、コンテナワークロードの開発と展開が推進されます。
WSL2が有効になっている必要があります。

Finch is now available on Windows

公式ブログ:

Finch Container Development Tool: Now for Windows

 

Database系

 

★★Aurora PostgreSQLがPostgreSQL 16に対応

 

Database: RDS

Aurora PostgreSQLにて、PostgreSQLのメジャーバージョン16がサポートされました!
SQL/JSON コンストラクターやID関数、並列処理可能なクエリタイプ、pg_stat_io拡張機能の他、Babelfish4.0の機能が含まれています。

Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible Edition now supports PostgreSQL major version 16

DevelopersIO記事:

[アップデート] Amazon Aurora PostgreSQL 16.1 がリリースされたので、Babelfish 4.0 のアップデート内容を確認してみた

 

★RDS for Db2がEBCDIC照合シーケンスをサポート

 

Database: RDS

RDS for Db2がメインフレーム向け文字エンコーディングであるExtended Binary Coded Decimal Interchange Code(EBCDIC)の照合シーケンスに対応しました!
Db2 on z/OSからRDS for Db2へ移行する際に照合シーケンスを保ち、移行要件を満たすことができます。

Amazon RDS for Db2 now supports EBCDIC collation sequence

 

Storage系

 

★★FSx for OpenZFSが最大400,000 IOPSをサポート

 

Storage: FSx for OpenZFS

FSx for OpenZFSのIOPSが14%向上し、最大400,000となりました!
OracleデータベースなどIOPS負荷の高いワークロードにおける価格パフォーマンスが向上します。
対象には東京リージョンが含まれています。

Amazon FSx for OpenZFS now supports up to 400,000 IOPS

 

Integration系

 

★★EventBridge Event BusによるマッチングがOpen Source Event Ruler v1.50に対応

 

Application Integration: EventBridge

EventBridge Event Busによるマッチングルールが、オープンソース化されたJavaライブラリのEvent Ruler v1.50で実行されるようになりました!
複数のフィルタリング条件を組み合わせることができるようになり、高度な照合が可能となります。

Amazon EventBridge Event Bus event matching now runs on Open Source Event Ruler v1.50

 

Management系

 

★★AppConfigがCloudTrailへのデータイベントのログ記録をサポート

 

Management & Governance: AppConfig

AppConfigがStartConfigurationSessionとGetlatestConfigurationのAPIアクションに対するデータイベントログをCloudTrailに配信するようになりました!
データプレーンリクエストの詳細を記録し、使用状況の可視化によるガバナンスやセキュリティの要件に対応します。

AWS announces support for logging AWS AppConfig data events in AWS CloudTrail

 

Security系

 

★★★CognitoがSAMLフェデレーションで署名、暗号化、SSOを追加

 

Security, Identity, & Compliance: Cognito

CognitoのSAMLフェデレーションに機能が3つ追加されました!
署名付きSAML認証リクエストの送信と暗号化された応答の要求によるIDプロバイダ間との通信の保護と、SAMLフェデレーションによるIDプロバイダからのSSOの利用が含まれます。

Amazon Cognito adds signing, encryption, and Identity Provider-initiated SSO for SAML federation

 

Analytics系

 

★★★【Preview】GlueでAmazon Qを使ったデータ統合が利用可能に

 

Analytics: Glue

GlueがAmazon Qを利用したデータ統合をプレビューリリースしました!
自然言語を入力するだけでデータ統合ジョブを構築し、S3, RedShift, DynamoDBなどと簡単に接続したり、トラブルシューティングを行ったりすることが可能となります。

Announcing Amazon Q data integration in AWS Glue (Preview)

公式ブログ:

New chat experience for AWS Glue using natural language ? Amazon Q data integration in AWS Glue (Preview)

 

★★DataZoneがCloudFormationとHIPAAをサポート

 

Analytics: DataZone

DataZoneが複数機能をサポートしました!
CloudFormationの対応、カスタムデータ資産カタログ作成のためのユーザーインターフェース追加、1996年米国医療保険の相互運用性と責任に関する法律(HIPPA)への準拠が含まれています。

Amazon DataZone now supports AWS CloudFormation and HIPAA eligibility

 

Machine Learning系

 

★★Rekognitionが新しいモデレーションラベルを追加

 

Machine Learning: Rekognition

Rekognitionが画像のコンテンツモデレーションのためのラベルを26個追加し、モデルが強化されました!
モデレーションラベルの分類が2層から3層に拡張され、コンテンツの詳細なコンセプトを検出することで、より正確なモデレートを実現します。

Amazon Rekognition adds new moderation labels and improves accuracy of content moderation for images

 

★★Monitronがゲートウェイのネットワーク構成への静的IP利用をサポート

 

Machine Learning: Monitron

Monitronが新しくコミッショニングされたゲートウェイで静的IPを有効にできるようになりました!
センサーとAWSクラウド間の通信でサブドメインでなく静的IPを指定してファイアウォールルールへ簡単に追加できるため、一部のセキュリティ要件を解決します。

Amazon Monitron to enable static IP for gateways network configuration

 

Business系

 

★Amazon Connect Casesがケースの監査履歴を提供

 

Business Applications: Connect

Amazon Connect Casesでケースの監査履歴を確認できるようになりました!
どのユーザーがケースに取り組み、どのような変更を加えたか確認することで、品質保証やコンプライアンスの向上に役立ちます。
※日本未対応

Amazon Connect Cases now provides audit history on cases

 

★AppFabricがISO/PCI/SOCに準拠

 

Business Applications: AppFabric

セキュリティログをSaaSと集約するサービスであるAppFabricが国際標準化機構(ISO)、ペイメントカード業界データセキュリティ標準 (PCI)、サービス組織管理(SOC)に準拠しました!
Artifactでコンプライアンスレポートを入手可能で、それぞれの要件に対応します。

AWS AppFabric is now ISO, PCI, and SOC compliant

 

Media系

 

★★IVSが再生制限ポリシーを追加

 

Media Services: IVS

IVSで再生制限ポリシーがサポートされ、トークン認証不要でCORSやチャネルの地域ブロックを設定できるようになりました!
アプリケーションがライブ配信にアクセス可能なオリジンや視聴可能な国を制限することで、不正なWebサイトへの埋め込みや配信を防ぎます。

Amazon IVS now supports playback restriction policies

DevelopersIO記事:

[UPDATE] Amazon IVSのLow-Latency Streamingでポリシーによる再生制限ができるようになりました!

Amazon IVSのPlayback Restriction PolicyをAWS CLIから操作してみた

 

その他

 

★★MarketplaceがサードパーティEKSアドオンの販売者向けセルフサービスフローを提供

 

Others: Marketplace

Marketplaceが販売者に対し、EKSアドオンを公開するためのセルフサービス出品フローを提供しました!
ポータルまたはAPIを通じてサードパーティEKSを簡単に公開し、EKSコンソールに表示して顧客が購入およびデプロイできるようになります。

AWS Marketplace launches self-service flows for sellers to list third-party EKS add-ons

 

★Managed Blockchain Queryが未完成のブロックチェーンデータへアクセス可能に

 

Blockchain: Managed Blockchain

Managed Blockchain Queryが、未完成のブロックチェーンデータに対するトランザクションを提供するようになりました!
進行中の最新ブロックチェーンイベントにアクセスする必要があるWeb3アプリケーションの要件を満たし、ユーザーへ迅速に通知を行えるようになります。

Amazon Managed Blockchain Query now provides access to non-finalized blockchain data

 

おわりに

 

今週も(きっと)どこよりも早いアップデートまとめをお送りしました!

 

What’s Newには載っていませんでしたが、CloudFormationでかなりアツいアップデートがありました!

公式ブログ:Import entire applications into AWS CloudFormation

APIまたはコンソールから既存リソースのテンプレートを簡単に作成できる機能です。
詳しくは以下のDevelopersIO記事をどうぞ。めっちゃ便利です!

[アップデート] AWS CloudFormation の API を使って、既存リソースからテンプレートを生成出来るようになったようなので使ってみた

[アップデート] AWS CloudFormation の IaC ジェネレーターがマネジメントコンソールでも使えるようになってました

 

Twitterアカウントでは可能な限り日々のアップデートを紹介しているので、そちらもチェックしてみてください!
ハッシュタグ #しむそく も2023/10/20以降の更新に付与しています!流し読みしたいときにどうぞ。